●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.105 ●▲■
    発行日:2007年 10月17日(水)
  ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------

●▲■ たった2個の洋菓子を回収公告!?

        ▲■2007年、食品・飲料回収の分類学
         ▲■インターネットと回収公告の関係

                         (text = Gerry Meliwol)

ご紹介アイテム●1▲汎用デザインの王冠・キャップ
   「PPキャップ」、「一升壜用王冠」、「地ビール王冠・脱酸素王冠」
ご紹介アイテム●2▲ 各種デザイン・サイズのパッケージ資材
   「清酒・焼酎・泡盛のキャップシール」、「クリアカートン」、「試飲コッ
プ」

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(今回は、アメリカ、シアトル在住のゲリー・メリウォルの寄稿です。)

今年はじめ、東京に3ヶ月ほど滞在したのですが、
そのとき読んだ日経新聞の小さな社告が今回の文章のきっかけです。

それは、こんな要旨の回収公告でした。

「消費期限を越えた洋菓子を、
店舗運営の不手際で誤って販売したので回収します。

対象店舗:スターバックスコーヒー、東武北千住駅店
販売日時:1月20日 午後5時25分ごろ
回収対象:洋菓子の「ザッハトルテ」 2個

平成19年1月23日
スターバックス コーヒー ジャパン株式会社」

 

たった2個のザッハトルテを回収!?
ある店舗のトラブルを、親会社が新聞で社告するの??

我がシアトル(スタバ発祥の地!)のどこかの店でこんなことがあっても、
回収公告など出さないのではないか?

日本では、たとえば、ローソンやセブンイレブンのある店舗で、
消費期限切れおにぎりを2個販売しても、同じことになるのかな?

販売後3日の公告だから、既に胃袋に消えているだろうし、
ほとんど回収できないようなものを、新聞で公告とはどういうことか?

、、、と次々疑問に思うことばかりでした。

 

以来、日本滞在中は、
新聞の「最終見開き左面の下」を見るのが習慣になりました。

回収公告は、決まってそのあたりに載るようで、
気をつけてみると連日のように、
「お詫びとお知らせ」(回収広告のタイトルはたいていそう)
があるのに驚きました。

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「回収公告に気づいたら切り抜いておいて」、
と喜多さんに頼んで帰国したのですが、
先日、半年分くらいが郵便で送られてきました。

数えると80枚くらい。
ほぼ2日に1件、回収公告が載っていることになります。
アメリカでも食品のリコール(回収)公告はあるけれど、
こんなにはないぞ、と思います。

2007年の日本は、さながら「回収公告ブーム」の様相ですね。

 

さて、回収公告を分類してみました。

▲■分類1:異物混入
金属片・アルミ片>>>食用油、ビスケット、ゼリー、マーガリン、マグロ缶詰

ガラス片>>>カリフォルニアワイン、フランスワイン、輸入の酢
プラスチック片、紙片、他小片>>>ホットケーキミックス、ウィンナー、韓国
焼酎

▲■分類2:賞味期限に関すること
印字間違え>>>餃子(1ヶ月ずれ)、PETボトル麦茶(1年ずれ)
印字不鮮明・表示抜け>>>酎ハイ、ジャム、ティーバック、タバコ

▲■分類3:表示ミス
ラベル貼り違い・パッケージ入れ違い>>>泡盛、アイスクリーム
業界の表示ルールに合致せず>>>合成清酒、おせんべい
アレルギー物質表示抜け>>>「乳」の表示が抜けた健康食品

▲■分類4:原料由来の回収
許可されていない原料>>>健康食品の原料のアメリカ産大豆が、
日本で未許可のγ線処理、おせんべいの原料の中国産の米が、
日本で承認されていない遺伝子組み換え
期限切れの原料を使った>>>チョコレート、野菜スナック

▲■分類5:容器密封不良
缶詰め>>>さばの味噌煮
紙パック>>>コーヒー飲料、ヨーグルト
フィルム包装>>>ソーセージ

▲■分類6:出荷後に変質
細菌>>>どら焼き(黄色ブドウ球菌)、シュークリーム(乳酸菌)、ヨーグル

(酵母)
キャップにカビ>>>ミネラルウォーター、清酒、ワイン

▲■分類7:加工工程
加工不備>>>殺菌不足のグリーンピース缶、加工ミスで堅いポテトスナック
量目不足>>>ハムでウェイトチェッカー誤動作

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う〜ん、実に様々の原因。

原因はさまざまだけれど、良く見ると共通している特徴に気づきます。
公告を出しているのは、ほとんど有名企業、大手企業ということ。

突然、日本の大手食品工業の品質が下がってしまったのでしょうか?
いやいや、そんなことはありえない。
実際はこのようなことは以前から起こっていたのだ、
と思うのが自然でしょう。

また、大手企業だけで発生していて、中小企業で発生していない、
というのも、とても不自然です。

すなわち、これは、
有名企業、大手企業は率先して不備や不具合を公表するようになった、
と解釈すべきでしょう。

なぜこうなったのでしょうか?

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大手企業ほど、コンプライアンス(法令遵守、道徳的経営)や
CSR(企業の社会的責任)など、新しい経営スタイルが浸透した、
ということもあるかもしれません。

しかし最大の要因は「インターネットの普及」だと思います。

容易に内部告発が出来る、
ブログなどであらゆる情報が公開されるリスクがある、
第三者から公開されたら企業イメージが傷つく、
そういったことが、特に大手企業をして公告に踏み切らせる要因なのでしょう。

このような変化は2007年になって急速に顕在化したように思いますが、
今後の日本産業にどう影響するのでしょうか。

活力をそぐのではなく、
さらに品質を高めることに結びつけば、と思いますが、
いずれにせよ、企業のコストは膨らむばかりに見えますね。

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なお、先ほどの分類とは異なる、こんな回収もありました。

▲■分類番外:意図的な不正
  食肉加工業者のミンチ肉の原料改ざんによる回収
  お菓子メーカーのチョコレート賞味期限改ざんによる回収
  流通業者による「鍋の素」の賞味期限改ざんが判明して回収

そのつど事件として大きく報道されれていますが、
不思議なのは、こういった事件は連続して出てくること。

「鼠を一匹見つけたら、百匹は住んでいる」
"A mouse you see, a hundred mice behind."
といいますが、
不正はもっと随分沢山あるということでしょうか。

同じ鼠でも、「大山鳴動して鼠一匹」、くらいであってほしいものです。
(余談ながら、この諺のオリジナルは、ローマの詩人ホラティウス。
ラテン語で"Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.")

                         (text = Gerry Meliwol)

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さて、当社製品のご紹介です。

今回は、汎用デザイン製品。
ケース単位の発注ロットに対応しますので、資材在庫の圧縮に役立ちます!

●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■
「汎用デザインのキャップ・王冠」

汎用デザインのPPキャップ<清酒・焼酎・泡盛用>
          ←新デザイン追加! PETライナー増強!全2ページ
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/PP_hanyo_s_ed07.pdf

汎用デザインのPPキャップ<カラーシリーズ>
          ←新色追加! PETライナー増強! 全2ページ
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/PP_hanyo_c_ed07.pdf

汎用デザインの一升壜用王冠
          ←資料改定! オールプラスチック替栓増強! 全3ページ
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/KK_hanyo_ed09.pdf

汎用デザインの地ビール王冠・脱酸素王冠
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/O2_Scavenger.htm

 

●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■
「各種デザイン・サイズのパッケージ資材」

清酒・焼酎・泡盛用の汎用キャップシール (全2ページ)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/shrinkseal-sake.htm

各種サイズのクリアカートン (全3ページ)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/clearcarton.htm

試飲用・添付用のコップ
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/cup_ed03.html

これらの商品に関するお問い合わせは、
担当営業、または営業部まで。

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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

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2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
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tel.03-3851-5191 mailto:tokyo@kitasangyo.com

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