●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.34 ●▲■
    発行日:2003 年10月29日(水)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■カスピ海ヨーグルトの謎、「どこを切っても金太郎」
●▲■カスピ海酵母、はないものか、、、

ご紹介アイテム●1▲「ドイツKeflaとフランスSaverのびん」
ご紹介アイテム●2▲「移動式の1KLタンク」
ご紹介アイテム●3▲環境にやさしい「PPキャップのポリエステル塗装」
ご紹介アイテム●4▲地ビール用の汎用デザイン「脱酸素王冠」

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こんにちは、喜多です。

1年ほど前になりますが、某酒造メーカーさんの会合で、
「カスピ海ヨーグルト」で有名な家森幸男さん(医学博士)の
講演を聞く機会がありました。

名刺交換させていただきましたが、その肩書きにびっくり。
WHO循環器疾患予防国際共同研究センター長、のほか、
京大名誉教授、ハーバード大客員教授など、
世界の8つ(!)の大学の先生を兼任されている!

「食生活と健康」に関する世界スケールのフィールドワークの
講演内容もとても面白くて印象的でしたが、
会場正面に二つのスクリーンをセットして、
別々の資料や写真を同時にパッパッパと変えて映して、
たたみかけるようにお話される講演スタイルが非常に鋭い、
というか、頭の回転がタダモノデハナイ、と感心しました。

家森さんは著作も多数あるので、皆さんお読みください。
健康で長生きできるコツがわかります。


で、本論ですが、、、
私は1年前のこの講演で初めて「カスピ海ヨーグルト」なるものを知り、
それ以来、朝食によくいただいております。
ちょっと粘っこくて、適度な酸味。おいしい。

最初は家内がどこからかカスピ海ヨーグルトを少量もらってきた。
それに牛乳を入れておくと1日でヨーグルトができる。
できたヨーグルトは8-9割がたを食べて、
残りに牛乳を継ぎ足しておくとまた翌日ヨーグルトができる。
(実際は食べる前に1−2割を別の容器に移してそれに牛乳を加える手順)

食べたくないときは何日かそのまま置いておいて、
思い出したころに適当に継ぎ足しても同じようにヨーグルトができる。

これを繰り返して1年間。
今でもまったく同じ品質のヨーグルトができます。

無菌状態とは程遠い(というより浮遊菌いっぱいの)台所で、
温度管理なんかも大して気にせず1年間も継続培養して、
コンタミも、変異も、他の菌の繁殖もないなんて信じられないですね。

この9月の醸造学会で、カスピ海ヨーグルトの特異な乳酸菌と酢酸菌
(Lactococcus lactis subsp. cremoris F株とAcetobacter orientalis F株)
の共棲(活性タイミングのずれによる共棲関係)に関する研究発表
がありましたが、それにしても摩訶不思議。

「どこを切っても金太郎」ではないですが
「何回作ってもカスピ海」状態です。


7-8年前にアメリカでクラフトビールの醸造実習をしたことを思い出します。
2本のシリンドロコニカルタンクの底と底をホースで結合して、
醗酵の終わったタンクの酵母を、次に醗酵させるタンクに移す。
「このやり方で5−6回はビールができる、
それ以上はコンタミがひどくなって不味いビールになるからやらないように」
なんて習いました。
これは日本では薦められない荒業(あらわざ)ですが、
とにかくどうやっても酵母は何回かでだめになる。

ワインも清酒もビールも(たぶん、醤油も納豆も味噌も)、
「純粋培養酵母当たり前」になっていますが、
つい数十年前までは蔵付き酵母や自然酵母の時代でした。
ステンレスタンクと各種の殺菌剤が利用されるようになったのも、
長いお酒の歴史から見れば最近のこと。
今では世界標準になったワインの亜硫酸添加もこの数十年。

もし、乳酸菌ならぬ「カスピ海酵母」みたいなものが見つかったら、
醸造所での殺菌剤の使用量も減らせるだろうし、
お酒へのいろいろな薬品添加もなくてよくなるかも。

しかも培養しなくても同じ酵母の使いまわしで
何回でも均一のお酒ができて酒造メーカーは大助かりだなあ、
いや、場合によっては、、、
自宅で無限にお酒ができるかもしれない、とってもいいではないか、
などと勝手な連想は広がります。

実(げ)に醗酵とは不思議なものなり、です。

因みに、
カスピ海ヨーグルトのようなホームメードが広まっているにもかかわらず、
市販ヨーグルトのマーケットも毎年拡大しているとのこと。

2002年は90万キロリットル(!)で、今年も二桁増かも(!)しれない。
しかも業界では「プロバイオティクス・ヨーグルト」と呼ばれる、
高価格帯のヨーグルトがよく売れている。
(プロバイオティクス=健康によい機能(が研究機関で証明されている))

同じ醗酵産業なのに、
アルコール飲料業界から見れば本当にうらやましいですね。

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さて当社の商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介アイテムその1:K2ディビジョン ●▲■ 
「ドイツKefla社のガラスびん」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Kefla_WOP.pdf
「フランスSaverGlass社のガラスびん」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Saver_WOP.pdf

当社では上記のメーカーからびんを直輸入して、
主に清酒やワインのお客様に販売しています。
パレット単位の受注に対応いたします。営業担当にご照会ください。

●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■
「移動式の1KLタンク」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Mobile_stainlesstank.htm

フォークリフトで移動可能、積み重ねも可能。
原料液や製品液の一時貯蔵に便利なステンレス製タンクです。

●▲■ご紹介アイテムその3:KKディビジョン●▲■ 
環境にやさしい「PPキャップのポリエステル塗装」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/PPCap_PE.html

アルミ製のPPキャップには印刷のほか内外面に塗料が塗ってあるのですが、
従来この塗料がビニール系やエポキシ系で、
低温燃焼させた場合にダイオキシンが発生するリスクや、
ビスフェノールAの溶出リスクがありえました。

当社では、少しでも安全性が高く環境負荷の少ない仕様に改善すべく、
内外面すべてをポリエステル系にしたPPキャップに切り替えています。
ご検討ください。

●▲■ ご紹介アイテムその4:K2ディビジョン ●▲■
地ビール用の汎用デザイン「脱酸素王冠」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/O2scavenger.html

王冠の裏のライナー(パッキン)部分に、
水分で活性化する脱酸素素材を使用したもの。
この春から販売開始し、地ビールメーカーの皆さんに好評いただいています。
1ケース6000個入り。品質保持のためにご検討ください。
                    (text:喜多常夫)

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