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      (続編)「人種や時代に関する連想記」
    ***今回はお酒に関係ない話ですいません***
  ●▲■南アフリカ(その2)「アパルトヘイト撤廃、10年」
  ●▲■「白豪主義、ロンドンパブ、30年」「自爆テロと自爆攻撃、60年」
ご紹介アイテム●1▲(参考資料)カーメイト社の「天然屋、薬草消臭」
  ご紹介アイテム●2▲「デジタルガラスびんカタログ」
  ご紹介アイテム●3、4、5、6、7▲の5連発
  ●「開放型メンブランプレス」●「Mori油圧バスケットプレス」
  ●「タンク設置事例」●「Waukeshaポンプ」●「ワイン分析機器」
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前回は、帝国ホテルのワインが「ノマコルクだった!」こと、
  ベルギーのこと、南アフリカの人から聞かされた話。今回はその続き。
●▲■ 南アフリカについて(その2) ●▲■
「ナショナル・ジオグラフィック」という雑誌を講読しています。
  (英語版は1888年創刊、100年以上続く娯楽誌。その日本語版)
  最新号に「希望の都市、不安の都市」というタイトルで
  南アフリカのヨハネスバーグのことが載っていた。
南アはアフリカ大陸で最も豊かな国、経済力のある国。
  お酒の世界では、ビールのSABミラー社が有名ですね。
  (South African Breweriesが米国のミラーを買収。現時点で世界2位。
  ベルギーのInterBrewとブラジルのAmBev統合が実現すれば3位)
さて同誌によれば、アパルトヘイト撤廃後10年の今の状況は、、、
  「確かに黒人と白人は手を取り、新しい一歩を踏み出している」
  「学校では人種統合が進み次世代ではもっと自然に共存できるだろう」
  「黒人エリートが誕生し高級住宅地区に進出」
  と書かれている。
その一方で、、、
  「ヨハネスバーグの殺人は10万人につき60人で世界的にみて突出、
  もっとも治安の悪い地区では昨年3人に1人が強盗にあった」
さらに、、、
  「妊婦の1/3、住民の1/10がHIVに感染、平均寿命は15年短くなった」
  「高級住宅街では私設警備をおき高い塀をしても犯罪はなくならない」
  とも書いてあった。
たとえば、私は兵庫県西宮市に住んでいるが、人口は約45万人。
  「10万人につき60人」を当てはめると「年間270人の殺人」
  信じがたい、そうなったら即座にみんな逃げ出すだろう。
ベルギーのミィーティングで南アの連中から聞いた、
  「南アフリカは本当にすばらしい国、来たらわかるよ」
  とはずいぶん違う。本当はどっちなんだ?
ヨハネスバーグだけひどくてそれ以外の都市は問題ないのだろうか、、、?
そういえば、南アのインド系ボスと白人の部下たちは、
  なんとなく視線をずらしながらしゃべっていたなあ。
「アパルトヘイトの後遺症は10年では完全には解消されない」、
  「10年で差別はなくならない」のだろうと思いました。
  ●▲■ 人種の壁、時代の壁(その1) ●▲■ 
以下、お酒とは、だんだん関係なくなり失礼しますが、
  「10年で差別はなくならない」、からの私の連想を記します。
■「白豪主義(white Australia policy)」
  という言葉を知らない人が、今では多いのではないだろうか?
  「白人だけのオーストラリア」を目指した国家思想のこと。
決して遠い過去の話でなく私が小学生のころは、
  豪州は日本人・アジア人にとって居づらい国、という印象だった。
実際、わずか30年ほど前(70年代初め頃)までオーストラリアでは、
  アジア系の人は法律的制限を含む有形無形の差別を受けていた。
それが今では、安全な観光地として多くの日本人が訪れ、
  白豪主義という言葉が忘れられつつあるのをみると、
  人種差別の後遺症は「30年なら解消されるの「かも」しれない」
  (ただアボリジニとの関係は最近問題化していると伝えられるが。)
  ■「ホワイトカラー、ブルーカラー」
  という言葉はどうだろう? まだ死語ではないか?
中流階級と労働階級、といった意味で日本でもよく使われたが、
  特に英国ではこの区分が伝統的に社会に根付いていた。
「かつて、英国のパブは入口が2つ、中の部屋も2つに分かれていた。
  ブルーカラーとホワイトカラーは、別の入口から入り、
  別の部屋でエールを飲む。もちろん戦後はそのような形態は減った」
  と、昔(私の学生のころ)の英国旅行ガイドには書いてあったものだ。
しかし30年近く前、学生時代に私が初めてロンドンにいったとき、
  まだ多くのパブはこの形式を残していて、
  労働者階級の人はたとえスーツとタイを着用しても
  地元パブでホワイトカラー側には入れない雰囲気だった。
アジア人で、学生ツーリストである私は、
  何度かホワイトカラー側に入ったことがあったが居心地の悪いものだった。
これは「差別」ではなく「区分」、
  あるいは「棲み分け」というものかもしれないが、
  実際これらの言葉にどれほどの差があるのかは難しい問題である。
ロンドンに大勢いる黒人たちはというと、
  当時は、どちら側にも、とても入れない(入らない)ようだった。
「ホワイト、ブルー、イエロー(アジアン)、ブラック」が
  絶対ヒエラルキーのように思えた。(カースト制とは言わないまでも)
ロンドンは、戦後60年たった最近でこそずいぶん変わったと聞く。
  このような類の事情、棲み分けの解消は、
  「30年でなかなか、60年でようやく」なのだろうか。
  ●▲■ 人種の壁、時代の壁(その2) ●▲■ 
イスラエルとパレスチナの抗争がニュースで連日伝えられる。
体に爆弾をまきつけて相手を巻き込んで爆死する人が多い。
  「自爆テロ」という言葉が一般化した。
  男だけでなく女性もいる。殉教者というより復讐者に感じる。
欧米の人達は、自爆するパレスチナ人やイラク人を見て、
  狂った人々、と感じているのではないか。
  人種差別とは言わないが、価値観が全く違う人種と思っているだろう。
私の感じ方も近いものだった。が、最近考えさせられたことがあった。
母(大正10年生まれ)と爆発の瞬間を写すテレビを見ていた。
  「自爆するなんて考えられない。宗教のなせる業かな」
  と他人事のように私が言った時、母がポツリと言った。
  ■「60年前は日本(兵)も爆弾を抱いて自爆攻撃をしていた。
  日本も同じだったし、それは英雄だった。」
その日本の歴史は知ってはいても、
  パレスチナやイスラムの状況と重ね合わせはしていなかった。
「自爆攻撃」と「自爆テロ」の言葉の差はあるが、
  確かに60年前日本にも、組織としての自爆者がいたのだ。
  「60年は人間、民族を変える」、のか、、、
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「2000年変わらぬユダヤとパレスチナの関係は今後も変えられない」
  「イラクやイスラムの問題は泥沼化する一方で手がつけられない」
  でなく、せめて、、、
  「10年、30年、60年で人間は変われるものなのだ」と考えたい。
  「(少なくとも)10年、30年、60年は必要だろう」とも言えるが。
最近の世界のニュース報道や自分の体験から、
  もやもやと感じたことを文章に綴った今回のメルマガはこれでおしまい。
  平和で差別のない時代が来ることを願っています。
(次回は、もう少しお酒関連の話を書きます。)
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さて、ビジネス。当社の商品ご紹介です。
●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■ 
  (参考資料)カーメイト社の「天然屋、薬草消臭」
  http://www.kitasangyo.com/SHC-System/DEOMAGIC04.htm
カーメイト社の自動車消臭剤、2004年発売の新製品。
  KKマークが入ってます!(当社が生産を受託)
  全国のオートバックスやイエローハットで発売中。お試しあれ!
喜多産業はお酒の「加熱(お燗)機能つき容器」を生産していますが、
  上記製品はその応用製品です。下記ウェブサイトも参照ください。
  http://www.kitasangyo.com/SHC-System/SHC-System.htm
  (加熱機能つき容器の生産に関してISO9001の認証を取得しています)
●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■ 
  「ガラスびんデジタルカタログ」
  http://www.kitasangyo.com/digitalcatalogue/catalogue_index.htm
主なガラスびんが、色別、容量別で検索できるカタログです。
  特に清酒、焼酎は得意な分野。新商品企画のためにご活用ください!
  ●▲■ ご紹介アイテムその3,4,5,6,7:ROOTSディビジョン ●▲■ 
  「開放型メンブランプレス」
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/AR_NSTD.htm
  「Moriの油圧バスケットプレス」(ed.3)
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Mori_basket.html
  「ワイナリーでのタンクの設置事例」
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/winetank_02.htm
  「Waukeshaのローブポンプ」
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/TCW_RPD.htm
  「ワイナリーの分析機器」
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Labware_wine.htm
上記5連発は、最近のワイン関連の実績を資料化したものです。
  ワインの設備に関してはなんでもお引き合いください。
  必ずお役に立てるご提案ができると思います。よろしくお願いします。
                 (text:喜多常夫)
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2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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