●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.61 ●▲■
    発行日:2005年 7月1日(金)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

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●▲■ 英国で日本を再発見した話、2題
 ●大英博物館でみつけたHAIKU−俳句
 ■ジャパニーズ・レストラン Nobu(ノブ)にて

ご紹介アイテム●1▲焼酎や酢に「甕スペシャル」のビデオ映像
ご紹介アイテム●2▲卓上の糊貼り機とタックシールラベラー
ご紹介アイテム●3▲卓上PPキャッパー「BFキャッパー」

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こんにちは。喜多です。
今回は、5月に英国に行ったときの話題。

学生時代以来、英国は何度か訪問している。
だが近年は訪問チャンスがなく、数年ぶり。

訪問目的は「もちろん仕事」だが、
スケジュールに日曜を組み入れて
ひさしぶりに大英博物館を見に行った。(我ながらマジメである)


有名なロゼッタ・ストーン、
中東、エジプト、ギリシャの宝物や丸ごと剥ぎ取ってきた遺跡、
中国の貴重な陶器など、
目のくらむような展示品の数々。

よくまあ、世界中から、これだけ集めたものだ、
さすが世界に冠たるザ・ブリティッシュ・ミュージアム、と感心。

同時に、大英帝国の略奪史(?)を見る思い。

エジプトやギリシャなどからの来場者に配慮して、
「何ゆえ、貴国の貴重なる宝物が、ここ英国にあるか」、
という、いい訳めいた解説が目立つ。(昔はなかったように思う)

「略奪品 博物館では 文化財」
(因みに、これは5-7-5だが、季語がないので俳句ではない。)

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さて本題は、文化財か略奪品かの議論などでなく、
ミュージアムショップでの発見に始まる、俳句の話。

昔から博物館・美術館には絵葉書などを売っている売店があったが、
近年は、売店の域を超えて、
独特の面白い品物をそろえているところが多い。
「ミュージアムショップ」という言葉も世界的に定着したようだ。

大英博物館のミュージアムショップもにぎやかだった。

古代エジプトの宝石レプリカから、日本の紙の張子の虎まで、
ラテン語の冷蔵庫マグネットから、ヒエログリフのTシャツまで、
ずいぶんいろいろなグッズを売っている。

気に入った土産を見つけようとする人だかりがすごい。

さて、そんな中で「HAIKU−俳句、大英博物館編纂」という本を見つけ
こんなのが売ってるんだ、と感心しながら買って帰った。


英語文化圏でも俳句が広く楽しまれている、
というのは聞いていたが実際にどんなものか知らなかった。

日英対訳になっているその内容を読むと、これがなかなか面白い。
夏の句をいくつか紹介しよう。

「夕立にうたるヽ鯉のあたまかな」 正岡子規
"summer rain -
it drums on the head
of the carp"

「稲妻の中稲妻の走りけり」 稲畑汀子
"lightning
running down inside
lightning"

「湾曲し火傷し爆心地のマラソン」 金子兜太
"buckling in the heat
where the A-bomb burst
a marathon"

「夏草や兵どもが夢の跡」 松尾芭蕉
"summer grasses...
traces of dreams
of ancient warriors"


ナンダ、コレハ?
英語母国語人はこれで詩的情感を感じるのか??
試験でこんな英文を書いたら、0点をもらいそう。

だが、、、HAIKUとして読むと、、、
そこはかとない風情を感じる(ように思えてくる)。
5-7-5ではないまでも、リズム感を意識したシンプルな英文。
英語俳句が人気なのもなんとなくわかる気がする。


が、改めて感じたのは、日本の俳句のポテンシャル。

自分(日本人)には5-7-5リズムが染み付いているのを思い知らされ、
わずか17音に思いを凝縮できる俳句のポテンシャルに感心した。

大英博物館で日本の感性を再発見した思いだった。


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すこし長くなるが、もうひとつ日本再発見の話。

外国に行ったとき、最近は日本食レストランに必ず一度は行く。
歳のせいか、体が和食と日本酒を欲する、という感じ。

英国に行く前に、偶々(たまたま)、
「世界の日本食ブーム」というNHKの特集番組をみた。
「レストランNobu(ノブ)」をずいぶん時間を割いて紹介していた。

有名なのでご存知の方も多いと思うが、
ノブこと松久信幸シェフが主宰する日本食レストランで、
ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、東京などに店を構える。

NHKではNobuニューヨーク店を取材し、
数週間先まで予約でいっぱい、とその人気ぶりを紹介していた。

よおし、ロンドンでNobuに行ってみよう、と思い立った。
ついてからでは予約が取れないだろう、とウェブサイトをみたが、
インターネット予約はしていません、とのこと。

それでは、と、
宿泊予約をしているホテルのコンシェルジュにeメールで依頼、
まだ2週間以上前だったせいか、首尾よく席を確保。
こんな方法、ちょっと前までできなかったが便利になったものである。

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5月半ば、この時期のロンドン独特の冷たい雨催(もよ)いのなか、
うまい日本酒と日本料理を楽しみにNobuを訪問。

うわあ、すごい人。150席くらいはあろうかという広さが
平日なのに満席の盛況である。

が、なんだか心描いていたジャパニーズ・レストランと雰囲気と違う。

まず、偶々だったのかもしれないが、
視界の中に日本人客がまったくいない。
現地の人か旅行者かは判らないが、とにかく西洋人ばかり。
これが、雰囲気が違うと感じた理由のひとつ。

それに、寿司、寿司ロール、てんぷら、などなど
メニューはごくごくポピュラーな和風ものだが、
出てきた料理が日本的感覚と違う。

和食だけれどオイルをたっぷり使ったり、
刺身だけれどスパイシーだったり、
盛り付けがフランスのヌーベル・キュイジーヌ風だったり。
いわゆる和食を期待した身にはちょっとつらいスタート。

ワインはいろいろと種類を取り揃えているが、
ジャパニーズ・サケは佐渡の「北雪」のみ。

なんと竹筒に入ってでてくる酒は、、、うん、とてもうまい。
異国の地で日本の安らぎを感じさせる。
ついつい酒が進む。

最初は違和感を感じていたのだが、日本酒と料理は良く合う。
竹筒の2合冷酒の2本目を頼む頃には
すっかりNobuの料理スタイルに感心した。

これだけ欧米人に大人気で受け入れられ、かつ、
日本人にもインパクトのあるスタイルを築きあげた
シェフNobuさんのセンスに脱帽。
と同時に、日本食自体が持つ強いポテンシャル
(日本人だけでなく西洋人に対しても持つポテンシャル)
のなせる業、と感じた。


北海かバルト海あたりで取れたであろう魚の刺身で、
佐渡の酒を飲みながら、
日本の食文化・酒文化のポテンシャルを再発見した。

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以上、英国にて日本再発見、の2題でした。

「HAIKUみて 俳句の心 知りにけり」
「五月雨(さみだれ)の 西洋人の中 SAKEを知る」
いやあ、俳句は難しい。


(参考)
大英博物館のウェブサイト、日本語もある:
http://www.thebritishmuseum.ac.uk/
大英博物館ミュージアムショップの独立ウェブサイトも立派:
http://www.britishmuseum.co.uk
レストランNobuのウェブサイト、こちらは日本語なし:
http://www.nobumatsuhisa.com/flash/home.html

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さて当社の商品ご紹介です。

●▲■ ご紹介アイテムその1:ROOTSディビジョン ●▲■ 
焼酎や酢の甕の洗浄に「甕スペシャル」のビデオ映像
http://www.kitasangyo.com/video/RML-MOOG.avi.mov
(Quick time Playerが必要。下記でダウンロード可)
http://www.apple.com/jp/quicktime

先月のFOOMA展示会で撮影したビデオ映像です。
透明のチューブの中で操作しているので、わかりやすいと思います。
お手持ちの高圧洗浄機につなぐだけ。
甕の洗浄作業が大幅に効率化できます。

もちろんワインやスピリッツのオーク樽の洗浄にもどうぞ。
樽洗浄のビデオは、スイスMOOG社の下記ビデオ参照。
http://www.moog.ch/pages/media.htm


●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■ 
卓上ラベル糊貼り機「Schaefer社製ラベルセメンター」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/Schaefer.html
卓上タックシールラベラー「はるぞう君」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/Haruzokun.html

FOOMA展示会で人気だった手動機。とても便利です!

当社のウリは、ラベラー(機械)だけでなく
ラベルも販売させていただくこと。
「枚葉(糊張り)ラベル」でも、「タックラベル」でも、
「たとえ1000〜3000枚の小ロット」でも、
お役に立つご提案をいたします。営業担当にご照会ください。


●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■ 
新製品:卓上PPキャッパー「BFキャッパー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/BFcapper.htm

前回メルマガでもご紹介しましたが、再登場。
価格競争力が自慢。
多品種少量生産の現場には最適です。
                   (text. Tsuneo Kita)

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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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