●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.74 ●▲■
    発行日:2006年 1月30日(月)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------

●▲■ご当地流行の「居酒屋事情2題」
 ■●鹿児島にて、「黒」の焼酎▲■
 ●■東京にて、「カップ酒」バー●▲

●▲■付録:酒税法改正に驚く
                   (Text=喜多常夫)

ご紹介アイテム●1▲お酒のカップ酒用の「広口キャップ」
ご紹介アイテム●2▲汎用PPキャップのご案内
ご紹介アイテム●3▲「特注びんのご紹介」


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出不精にはめずらしく、新年が明けて岩手、南九州、東京と出張した。
今回は、出張先で観たご当地流行の「居酒屋事情2題」

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     ■●鹿児島にて、「黒」の焼酎▲■

焼酎ファンは先刻ご存知と思うが、「黒」がブームである。

ヤフーで「焼酎_黒」といれると「約2,870,000件 - 0.43秒」とでる。
同じくグーグルでは「約 2,540,000 件 (0.14 秒)」。なんとも凄いヒット数。
(上記検索秒数は画面のコピー。余談ながらグーグルは早い、と感心。)

有名な「黒霧島」、「黒白波」、「黒伊佐錦」などに始まって
「黒桜島」、「黒蔵の神」、「黒王」、「小鶴くろ」、「黒西海の薫」、
「小鹿黒」、「黒石岳」、「黒壱」、「田苑黒麹仕込み」、「黒さつま」、
「黒丸(サントリー)」、、、、書き出すときりが無い。


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久しぶりのぉ、鹿児島でぇ、ごわす。(鹿児島弁のつもり)

場所は天文館(知らない人が聞くとヘンな名前だが鹿児島の中心繁華街)。
はいった居酒屋は「焼酎天国」。
焼酎専門店として有名なお店、とのこと。

凍えるような小雨降る夜だったが、店に入ったとたん、、、熱気!
平日の夜9時過ぎ。たまたま、だったのかもしれないが、女性は少なく、
オジサンのグループが多かった。(個人的には好きな雰囲気である。)

カウンターに座ると妙齢のオカミサン、いや「よかおこじょ」に、
「何飲みます〜?」と聞かれる。
特に焼酎リストらしいものはテーブルにもないし、壁にも貼っていない。

「焼酎のメニューある?」ときくと、
周りのお客から一瞬「あんたら素人だね」という視線を浴びてしまった。

「ハァ、あります。見にくいけど」
と、出してくれたのは地図上に焼酎蔵元を書き込んだA4の白黒コピー。
百以上あろうかという蔵元と銘柄が、小さな手書き文字でぎっしり。
これだけそろえているとは!いや、本当に焼酎天国である。


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とりあえず一杯たのんで、一息ついて、
仕事柄の観察眼で改めて周りを見渡すと、目に付くのは「黒」である。

壁にずらりと並ぶ焼酎壜には、銘柄名に「黒」が入ったものが多いし、
銘柄に黒となくても「黒色ベースのラベル」が目に付く。
壁には「黒」と大書した蔵元のPRポスターが貼ってある。
オーダーする声も「黒××チョーダイ」、「黒○○、ボトルで」と、
「黒派」が多かった。

素人ながら、同じ蔵元の銘柄で「黒麹」と「白麹」を飲み比べてみると、
黒は、とろり感があり、後口がさっぱりとしているように思う。

(一方白麹は、さらり感があり、焼酎らしい余韻で、これも良い。
お店では「黒派」が多いようと記したが、もちろん白派もいた。
ただ飲んでいるのは「全員例外なく焼酎!」である。嗚呼、鹿児島!)

黒や白やで試したい銘柄も多く、もっと飲みたかったのだが、
すでに一軒目で出来上がっていたので、
早々に酔っ払ってしまったのは残念だった。
次に鹿児島に来たときは、最初から「焼酎天国」に来てみよう。

楽しい「だれやめ(晩酌の意)」の記憶を刻んだ一夜であった。


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偶々、今回の九州出張では、
「黒」焼酎の中でも最も人気銘柄の蔵元(鹿児島ならぬ宮崎だが)に
お話をうかがう事が出来た。

黒で仕掛けたのは20年ほど前、
アサヒのスーパードライがでたころ、とのこと。
地道な積み重ねが、歳月を経てこの全国人気となった由。

いまや「黒」はブランドと化した感がある。
ほとんどの芋焼酎の蔵元が黒麹焼酎・黒のネーミング商品を出している。
芋焼酎だけではない。
黒豚・黒毛和牛・黒酢・黒砂糖など、いまや「黒」は九州発の全国ブランド。

黒ブランドの力強さを感じるのは、
全国人気もさることながら、
なにより地元の南九州地域で黒が人気であること。

「地産地消」発の全国区。これからさらに伸びる予感がした。


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     ●■東京にて、「カップ酒」バー●▲

清酒業界では有名な話ではあるが、
昨年来「カップ酒ブーム」である。

東京では「カップ酒バーが人気」と話には聞いていたが、
実際に一度いこうという話になった。
立ち飲みカップ酒の「buri(ブリ)」という店を目指す。

buriは、カップ酒1号店「buchi(ブチ)」で成功し、2号店である由。
地下鉄日比谷線の恵比寿駅からすぐ近く、徒歩2〜3分なのだが、
その間にすでに「カップ酒あります」という看板のお店が目につく。

buriにつくと、、、
立ち飲み屋と聞いて連想するお店とはかけ離れたデザイン。
道に面して総ガラス張りで現代的な雰囲気。
中には、外人さんのグループもいるのが外から見える。


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時間は夜7時半過ぎ。
広くは無いが立ち飲みゆえ30人くらいは入りそうなスペースに、
すでに7分の入り。

店に入ってまず目に付くのが、壁一面に(トイレに通じるドアにも!)
「カップ酒」がぎっしりディスプレーされていること。

メニューにあるカップ酒は30種類ほどで、銘柄は地方ブランド。
普通酒はまれで、殆どが純米。

キャップ屋の性(さが)で、まずキャップに目が行く。
大量流通しているナショナルブランドのカップ酒では口径56mmが主流。
一方、buriのカップ酒は口径64mmという昔ながらのバージョンが多い。

容量については、ナショナルブランドは200mlの増量版が多い。
地方有力ブランドも結構200mlをだしているが、buriではすべて180ml。
180ml だと飲める人は3杯くらいいけるが、
200mlでは3杯はきつい、という配慮からか。


(●▲■ 突然ですがコマーシャル:
カップ酒バーは「飲み比べ」が大きな楽しみ。
もう少し少なく、150mlだと4杯(=4種類)飲めるなあ、と思った。
我田引水ですが、当社では「150mlのカップ酒びん」を計画中。
営業担当にご照会ください!! ●▲■)


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私を含め4人でカウンターに陣取って違う種類のカップ酒をオーダーする。
料理もなかなかシャレていて、美味しい。
2時間ほどでみんないい調子に酔ってしまった。

外人さんも新たに別の2組くらいが加わり、カップ酒を飲んでいる。
カップ酒ばかりでなく、ワイン、ビールを飲んでいる人もいる。

時間が10時過ぎになると満員御礼、いや満員以上。
座って飲む居酒屋だと椅子の数以上には入れないが、
少し詰めると余分に客を入れられるのが立ち飲みの強み。

それに、立って飲むとなぜか会話も弾むように感じた。
店のお姉さん(こちらは正銘の「よかおこじょ」)も時々話しかけてきて、
気さくでよい雰囲気。

飲む側にとっての難点は、、、鹿児島に比べてずいぶん高かったなあ。。。
(恵比寿と鹿児島とを比べるのがおかしいかもしれないが。)

銘柄にもよるが、一杯650円くらいのカップ酒が多かったと思う。
立ち飲みゆえ単位面積あたりの客密度も高く、
なかなか効率よいビジネスモデル(?)ではないか!とも思った。


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一昨日(1月28日土曜)の読売新聞の夕刊1面(大阪版)にも
「おしゃれカップ酒・イメージ一新、救世”酒”」
とカラー写真入で紹介されていたし、
雑誌でも「男の隠れ家」今月号や
来月発売の「dancyu(ダンチュウ)」でもカップ酒が紹介されるとのこと。

業界では、カップ酒ブームはそろそろ終わる、
という人もいるが、
個人的には、こいつは結構続きそう、と思った。

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  ●▲■付録:酒税法改正に驚く


分類を、発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類、混成酒類の4種類とする、
というのは新聞報道などで承知していたが、
清酒に関する詳細の内容を最近聞いて驚いた。

まず「副原料の使用を米の重量の半分までとする」という規定。
醸造酒本来の姿に近づくための一歩だと思うし、
「半分も許すのはおかしい」という意見の方も多いだろうが、
実際に市場に出ている三増酒など高アルコール添加の酒がどうなるのか。
大きな動きがあるだろう。

加えて清酒は、「アルコール度数22度未満」と限定し、
現行の「度数課税」(140,500円/kl(15度)で1度あたり9,370円加減算)
から「単一課税」(度数に関係なく一律 120,000円/klで課税)となるという。

12度未満のお酒は増税になり、度数の高い原酒は減税となる。
「20度の原酒を買って水で薄めて15度にしたら経済的だなあ、
そんな事をする時代でもないだろうがなあ」
と言う人がいたが、度数によって税金が変化することになれた身には、
まことに青天の霹靂である。

年が明けての業界の会合(全国醸造機器工業組合)で、
日本酒造組合中央会の浅見副会長さんが
今国会に提出される酒税改正は「平成元年(=級別廃止)以来のビッグバン」
とおっしゃっていたが、業界人としてまさにそのように感じます。


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さて当社の商品ご紹介です。


●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■
お酒のカップ酒用の「広口キャップ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/WMCap.html

きた産業では、カップ酒のための広口キャップを
奈良工場(ISO9001認証工場)で生産しています。
広口キャップの検査工程にクリーンブースを設置しています。

なお、64mmと56mmは常備在庫品(汎用デザイン)もあります!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/hanyoucap_W_ed2.pdf


●▲■ ご紹介アイテムその2:KKディビジョン ●▲■
汎用PPキャップのご案内
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/hanyoucap_PP_ed6.pdf

PPキャップも汎用品のバリエーションを広げています。
資材圧縮(=キャッシュフロー改善)にご検討ください。

PPキャップは大阪工場(ISO9001認証工場)で生産しています。


●▲■ ご紹介アイテムその3:K2ディビジョン ●▲■
「特注びんのご紹介」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/custombottle.htm


きた産業ではお客様のイメージにあったガラスびんを
留め型で承ります。
デザイン提案力と小回りを利かせた対応を自負しています。

               (text:喜多常夫)

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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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