●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.119 ●▲■
      発行日:2008年9月19日(金)
■お酒・アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

  ------------------< 目 次 >------------------

●▲■ 1970年:清酒、1980年:ウィスキー、
       1990年:ビール、2000年:ワイン、2010年:焼酎

 (酒類食品統計月報の「昭和の30年、平成の20年」を見て)

                   (text = 喜多常夫)

ご紹介アイテム●1▲「発泡性のお酒、その設備と技術」ed.3.2
ご紹介アイテム●2▲「ワインのアルミ・キャップシールのお勧め」
ご紹介アイテム●3▲「1klと2klの移動式タンク」のご採用事例

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問題1:何の話でしょうか?

 ●1970年:清酒
  ●1980年:ウィスキー
  ●1990年:ビール
  ●2000年:ワイン
  ●2010年:本格焼酎

 

回答:各酒類の出荷量がピークだった年のこと。

 

実際には、
清酒の出荷量ピークは73年だし、
ビールは94年だが、
10年刻みで数字をプロットするとこうなる。

「ビール系(ビール+発泡酒+新ジャンル)」として見ると
2001年ころが出荷ピークなのだが、
「ビール」としては94年で、10年刻みでみれば1990年。

当然ながら、2010年は、
2008年の近似値としての予測である。

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「酒類食品統計月報」という統計専門の業界誌が、
1959年の創刊以来、600号、50年なのだそうで、
「昭和の30年、平成の20年」という記念号を出された。

さまざまな酒類と食品の出荷量について、
1960年、70年、80年、90年、2000年の各年の実績、
そして2010年予測が棒グラフで並べてある。

その10年おき、50年間の棒グラフから、
各酒類の最大出荷量だった年を読み取ったのが、
冒頭の記述である。

なぜ故、
  「清酒→ウィスキー→ビール→ワイン→焼酎」

の順だったのか。
個人的には不思議である。

頭の中で、白紙の状態で考えるとしたら、
  「清酒→焼酎→ウィスキー→ビール→ワイン」

とか、
  「焼酎→ウィスキー→清酒→ワイン→ビール」

のほうが、
リアリスティックに思うのだが。。。

 

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問題2:どういう関係?

 ▲清酒と粉ミルク
  ▲ウィスキーとマーガリン
  ▲ビールと牛乳
  ▲ワインとウーロン茶
  ▲焼酎とヨーグルト

 

 

回答:同じ年に出荷量がピークだった酒類と食品。

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この本には、お酒以外にも、
どうやってデータ取りするのか、と不思議になるくらい、
実にさまざまな食品の個別データが取ってある。

同じように出荷量のピークを書き出してみると以下のようになる。

 ▲1970年ピーク:赤ちゃんの粉ミルク、コーラ飲料
  ▲1980年ピーク:マーガリン、ジャム、味噌、醤油、イワシ缶詰、凍り豆腐
  ▲1990年ピーク:牛乳、手延べそうめん、栄養ドリンク(オロナミンCなど)
  ▲2000年ピーク:ウーロン茶飲料、マヨネーズ、お茶漬け、マグロ缶詰
  ▲2010年ピーク:ヨーグルト、日本茶飲料、コーヒー飲料、サンマ缶詰

確かにそうだ、と思うもの、
へえそうなのか、と思うもの、さまざまである。

 清酒と粉ミルク、ウィスキーとマーガリン、
  ビールと牛乳、ワインとウーロン茶、焼酎とヨーグルト、

一見、何の共通項もないが、
深読みすると、、、なにか脈絡がありそうにも思う。

 

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問題3:何の話?

   ポン酢、チーズ、ミネラルウォーター、
    パスタ、鍋つゆ、ドレッシング、
    レギュラーコーヒー、無菌包装米、

 

回答:2010年以降も延びそうな食品(ただし個人的見解)。

 

この本に記載されたグラフを見ると、
まだまだ右肩上がり、
2010年以降も伸びそうな勢いのものもいくつかあって、
それを記載したのが上のリスト。

大変うらやましい分野である。
(株を買うなら、こういった会社がいいだろう!)

ただ、これらとても、
伸び続けるわけはない。
人口減少局面であることを勘案すると、
せいぜい2015年とか2020年がピークではないか。。。

 

なお、酒類では「2010年以降も伸びそう」の分類がなかったが、
本にはない分類であえて個人的意見を書くと、

   低アルRTD?、スパークリングワイン?、
    梅酒?、輸出清酒?、
    外人ツーリスト向け清酒??

、、、といったところか。

 

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50年間ものレンジを取れば、たいていの商品は、
成長→ピーク→減少、となると思うが、
珍しい、次のようなパターンもある。

 ●減少からリバウンドして増加:
     納豆、アイスクリーム、透明炭酸飲料

 ●30−40年間、ほぼ数量維持:
     乳酸飲料(ヤクルトなど)、朝食シリアル、即席めん、
     うま味調味料(味の素など)、インスタントコーヒー

酒類では、
「甲類焼酎」が「リバウンド型」といえなくもない。
1960年がひとつのピークで70年、80年と減少したが、
90年以降増加している。

「ほぼ数量維持」型は、
ひょっとして、
「薬用酒」がそうかもしれないと思うが、データを知らない。

なぜそうなのか?
商品特性か?、巧妙なマーケティングか?、社会要請ゆえか?、、、
経済学、あるいはビジネス論として、
研究する価値がありそうに思う。

 

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この「昭和の30年、平成の20年」という本には、
「拡大、飽和、そして縮小へ」
というサブタイトルがついている。

飽和(ピーク)に達した理由は実にさまざまで

 ■清酒なら、ライフスタイルの欧米化
  ■ウィスキーなら、税制変更と値下げ(!)
  ■ビールなら、発泡酒の登場
  ■ワインなら、バブル崩壊(?)

など、「らしい」理由をあげることはできる。

しかし、
人口が減少に転じた今、遅かれ早かれ、
縮小に向かわざるを得ないだろう。

「ビジネスは成長市場で行うのがやりやすい」
「グローバル市場に視線を向けざるを得ない」
といった考えは正論。

だが、しかし、
「成長を前提としないビジネスモデルを考えろ」、
ということだろう、とも考える。

逆風の中でも、
日本の酒文化は維持していかなければと思う。

                 (text = 喜多常夫)

 

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さて、当社商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■

「発泡性のお酒、その設備と技術」ed.3.2
http://www.kitasangyo.com/e-Academy/Gas/data/sparkling_sake_ed3.2.pdf

PPTのダイジェスト版、36ページの力作!

壜内二次醗酵、タンク内二次醗酵、タンク内ガス添加、
いずれの方法についても、実績とノウハウがあります。

ご照会ください。

 

●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■

「ワインのアルミ・キャップシールのお勧め」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/al-seal.pdf

錫の原料価格の高騰で、
錫シールは一気に高価になってしまいました。

錫シールとおなじ開封感覚の
アルミシールをお勧めします。

 

●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■

「1klと2klの移動式タンク」のご採用事例
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/idotank_jirei_2.pdf

ワイン、ジュース、焼酎でのご採用事例の写真。
価格競争力のあるご提案ができます。

 

 

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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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