■お酒を飲んで応援、その1■

?     ●▲■ お酒を飲んで応援しよう! ●▲■ 
(山同敦子さんからのメールの一部を抜粋。了解を得て転載)

 

 被災地の方々のことを思うと涙がこぼれて、呆然とする毎日でした。
笑ったり、楽しんだりするなんてもってのほかだ。自粛しなければ…。

 が、今はできるだけ普段通りの生活をしようとすることが
大事なのではないかと思うようになりました。
無駄な買い物はせず、節電に勉めることはもちろんですが、
おいしく食べたり、お酒を飲んだり、居酒屋やレストランで外食も楽しむ。
それが、被災地で頑張る生産者の皆さんを支援することになると思い直したのです。

 

 美味しいものに目がない皆さん、東北のお酒を飲みましょう!

 皆さん、歯を食いしばって美味しいお酒を造ろうとしていらっしゃいます。
原発事故の風評被害も大きいとのことです。
そんな被災地の方々を支援するためにも、みんなでお酒を飲みましょう。
伝統産業、日本酒造りの灯火を絶やさないよう、お酒を飲んで応援しましょう!

 

 首都圏もまた被災地です。
建物被害は一部をのぞき軽微ではありましたが、
計画停電、電車の間引き運転、物流のストップ、原発事故などの影響で、
人々はどうしても外出を控えてしまいます。
その影響をまともに受けて、居酒屋やレストランは閑古鳥です。
美味しいあの店、この店が危機的な状況です。

 美味しく食べて、飲んで、みんなで日本を元気にしましょう!

山同敦子

 (山同敦子さん:
「愛と情熱の日本酒」(ダイヤモンド社・最新刊は、ちくま文庫)など、
お酒・ワインに関する著作多数。雑誌「dancyu」などに寄稿。)

 

 

■お酒を飲んで応援、その2■

     ●▲■ 被災地岩手から「お花見」のお願い ●▲■ 
(「南部美人」、久慈浩介さんのYouTube動画。了解を得てリンク)

  http://www.youtube.com/watch?v=UY0FtSqrMBc&feature=related

 

 

■お酒を飲んで応援、その3■

??  ●▲■「9.11NYと3.11東北」消費を通じて被災地支援 ●▲■ 
(日経新聞4月4日、野村証券の木内登英さんの記事から抜粋)

 9.11のテロがあった時、ニューヨークで勤務していました。

 テロが起きた翌週に、
米国景気後退は避けられないとの予測をまとめましたが、
その予測はものの見事に外れました。

 テロに襲われた2001年9月には個人消費などが大きく落ち込みましたが、
10月から11月には早くも持ち直しに転じました。
政府、議会、企業、消費者が一体になって
経済を支えるんだという感じが伝わってきました。
いたるところに星条旗が掲げられる中、
消費自粛などとんでもないという雰囲気でした。

 今回の大震災で、
被災者の方を思うと派手な催しを控えよう、というのは分かりますが、
みんながそろって消費を控えたら、
景気後退を長引かせ被災地の復興を遅らせかねません。

 少なくとも個人も会社もいつもの仕事をきちんとこなす、
日常を取り戻す努力が社会を動かし、復興につながるのだと思います。

 

 

 

●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■

 

 

 

●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.152 ●▲■
発行日:2011年 4月7日(木)
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■

発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

------------------< 目 次 >------------------

 

?「サケ&日本ウイスキーin Paris」
(その2)ウイスキー編

●▲■統計編:フランス向け輸出は、清酒より多い
●▲■パリのスピリッツ専門店のショーウィンドー
●▲■22世紀になれば1位中国、2位ロシア?!、、、かも

                  (text = 喜多常夫)

 

ご紹介情報●1▲商品アピール度アップ:「K2クリアカートン」
ご紹介情報●2▲サヴェールのガラス壜ダイジェスト
ご紹介情報●3▲フィニックスバイオS社の「ラボ用製麦装置」 

 

 

●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■

 

 

前回に続き「サケ&日本ウイスキーin Paris」。
今回は(その2)ウイスキー編です。

昨年末のメルマガで「2010年業界の○」で記したとおり、
フランスでの日本ウイスキー人気は、話題になるところ。

 

 

●▲■ 統計編:フランス向け輸出は、清酒より多い!

 

まず、日本ウイスキー輸出の全体像。

2010年の輸出実績は以下の通り。比較のために3つの酒類を併記。

  日本ウイスキー:??? 1,383Kl(=約7,700石)
清酒:????????????? 13,770Kl(=約7万6,500石)
焼酎:????????????? 2,389Kl(=約1万3,300石)
(財務省貿易統計による。なお、焼酎はほとんど本格焼酎と推定)

 

日本ウイスキーの輸出量は、
清酒輸出に比べると約1割にすぎませんが、
焼酎輸出の約6割にも相当。

清酒、焼酎を輸出するメーカーが「数百社」あるにに対し、
ウイスキーのメーカーは
サントリーさん以下、実質的に「数社」であることを思えば、
大きなビジネスであるといえます。

 

一方、2010年の日本ウイスキーの移出数量全体81,272Kl
(=約45万1,500石:洋酒酒造組合による。国税の暦年分は未発表)
から推定すると
日本ウイスキーの輸出比率は僅か「2%弱」。

なお、
清酒の輸出比率は「2%強」、
本格焼酎の輸出比率は「約0.5%」。
3つの酒類ともこれから大きな輸出増加余地を残しています。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

次に、2010年のフランス向け輸出実績を見ます。

  日本ウイスキー:??? 139Kl(=約770石)
清酒:????????????? 122Kl(=約680石)
焼酎:????????????? 6Kl(=約30石)

 

フランス向け日本ウイスキー輸出は、
清酒輸出の1.1倍!
焼酎輸出の実に22.7倍!!です。

 

139Klを700ml(一般的なウイスキー壜の容量)で割ると20万本。
20フィートコンテナに載る量は1万本以下だと思うので、
今や「毎月1コンテナ以上」が大げさではない。

 

いつからフランスがこんな状態になったかと言うと、
僅かこの5年のこと。

「フランス」向け輸出量を過去7年間見ると以下の通り。
2004年:0kl(ゼロ)
2005年:0kl(ゼロ)
2006年:22kl
2007年:75kl
2008年:100kl
2009年:75kl(リ―マンショックの年)
2010年:139kl

実は似た国がもう一つあって、それは「ロシア」。
2004年:0kl(ゼロ)
2005年:0kl(ゼロ)
2006年:1kl
2007年:3kl
2008年:47kl
2009年:61kl
2010年:171kl

あと、欧米における主要輸出先は本場の「英国」。
2004年:13kl
2005年:26kl
2006年:28kl
2007年:46kl
2008年:88kl
2009年:130kl
2010年:168kl

フランス、ロシア、英国の3カ国で、
2010年の日本ウイスキーの輸出の34%を占める。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

なお、ジャパニーズ・ウイスキーのトップの仕向け先は
台湾で、2010年の実績は600kl。

(1990年代後半には台湾向けが5,240kl!(=約2,900石)
もあった時代があり、それに比べると大きく減少しましたが、
近年、底を打った感あり。
なお台湾には、2010年に台湾初のウイスキー蒸留所ができている。)

 

あと、中国向けも急成長で、2010年は121kl。

台湾、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国で
2010年の日本ウイスキーの輸出の88%を占めます。

 

 

●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■

 

昨年暮れ、出張でパリに見立ち寄った時、
スピリッツ専門店のショーウィンドーを覗いてきました。
オデオン近くの「LMDW Fine Spirits」というお店。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

以下のレポートは、
リンク先写真資料の3ページ目を見ながら読んでもらうとわかりやすいです。

 アーカイブ資料「サケ&日本ウイスキーin Paris」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Sake_Wsky_Paris2010-11.pdf

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

このお店は、スコッチウイスキーやコニャック、ラム、テキーラなど
蒸留酒の壜がショーウィンド−と店内にズラリと並ぶ。
ゆうに数百銘柄はある。

 

そのショーウィンドーの中央の一番いいところに、
山崎、白州、余市、宮城峡、軽井沢などの
ジャパニーズウイスキーが並ぶ。

「ブレンデッド」のラインナップもそろっているけれど、
ウリは「シングル・モルト」で、
その価格はこんな感じ。

  サントリー白州10年 42?
サントリー白州25年 645?
サントリー山崎12年 49?
サントリー山崎25年 640?
ニッカ宮城峡10年 71?
ニッカ宮城峡15年 105?
ニッカ余市12年 89?
ニッカ余市20年 215?
キリン・メルシャン軽井沢「能」15年 115?
キリン・メルシャン軽井沢1975 199?
羽生・イチローズモルト15年 135?
羽生・ツー・オブ・ハーツ 225?

比較のためにスコッチのシングル・モルトはこんな感じ。

  ザ・マッカラン15年 61?
ラフロイグ18年 65?
ラフロイグ25年 315?

スコッチを向こうに回して、
プレミアムセグメントでガップリ勝負している状況がうかがえます。

 

ジャパニーズウイスキーの長年の努力が実って、
ISCなど様々なコンテストで毎年優秀な成績をおさめていることが、
大きく影響しているでしょう。

加えて、「フランス人の日本好き」、
の影響もあると思います。

 

それにしても、竹鶴政孝が、
1918〜1920年にスコットランドでウイスキーを勉強した時、
90年後の日本ウイスキーが海外でこれだけの評価をうけるとは、
夢想だにしなかったでしょう。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

フランスは、スコッチウイスキーの世界最大の消費国です。

地元イギリスや、人口が何倍もあるアメリカより多い、
というのは、驚きます。
(量における最大消費国がフランス、金額ではアメリカ)

 

  「どんな人がウイスキー飲むの?」
と聞いてみたら
「もちろん中年以上のアッパーミドルも多いが、
結構若いウイスキー好きが多い」
との回答でした。

歴史的、経済的背景もあるだろうし、
近世のフランス国内のワイン消費激減との関係もあるのでしょう。

フランスの食生活を考えるとなんだかピンとこない、
というのが個人的な感想ですが、
ひょっとしたらフランス市場には、
今は僅かの輸出しかできない本格焼酎(同じ蒸留酒)も
大きなポテンシャルがあるのかもしれない、とも感じました。

 

なお、スコッチウイスキーのように
「生産国より多く消費する国が別にあるお酒」
は結構あって、例えば、

  シェリーの最大消費国は英国
(生産国のスペインの消費より多い)
ポートの最大消費国はフランス
(生産国のポルトガルの消費より多い)

です。

 

経済は次の百年でさらに大きく変わるでしょう。
ジャパニーズ・ウイスキーも22世紀になれば

 1位中国、2位ロシア、3位インド、4位日本

になるかも?しれない!?ですね。

 

                   (text = 喜多常夫)

 

 

 

 

●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■

 

さて、商品の紹介です。

 

●▲■ ご紹介情報 その1:K2ディビジョン ●▲■

商品アピール度アップ:「K2クリアカートン」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/K2Clearcarton_ed04.pdf

 

PET材質の透明なカートン。
各種ガラス壜サイズに合わせた豊富なラインナップ。
小ロット対応可能。

4ページ目に印刷事例(萌え系!)も紹介しています。

 

 

 

●▲■ ご紹介情報 その2:K2ディビジョン ●▲■

サヴェールガラスのプレミアムレンジ・ダイジェストed.2(全20ページ)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Saver_Premium_ed02.pdf

 

フランス・サヴェールガラス社は、
デザインに優れ、プレミアムレンジのガラス壜を
得意とするメーカーです。

ウイスキーの新商品にも最適。

紙からスキャンしたので少々写りが悪くて恐縮ですが、
膨大なカタログの中から、
日本市場で使っていただきやすいモデルや、
最近のモデルを抽出した、20ページ資料。

 

  KENDO
KIMONO
GEISHA
SUMO
など、日本名ラインナップもあります。

 

 

●▲■ ご紹介情報 その3:ROOTSディビジョン ●▲■

フィニックス・バイオシステム社の「ラボ用製麦装置」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Phoenix_seibaku.pdf

オーストラリアのフィニックス・バイオシステム社の
「マイクロモルティング・システム」は
世界で最も実績のあるラボ用製麦装置。

モルトの研究開発に最適です。

既存機械のアップグレード改造も多く実績があります。
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Phoenix_seibaku_upgrade.pdf

 

?

 

 

__________________________

●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
__________________________

●▲■ブログもやってます!「スローなブログ」

http://blog.goo.ne.jp/kita-slow_blog/

2006年4月の以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
__________________________

 

●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■ ●▲■

 

紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
西日本担当:大阪営業部
tel.06-6731-0251 mailto:osaka@kitasangyo.com
東日本担当:東京営業部
tel.03-3851-5191 mailto:tokyo@kitasangyo.com

__________________________

●本メールがうまく表示されない場合  ●登録内容の変更や、
配信停止希望の場合  ●メルマガに関するご意見・ご要望など、
は、メールアドレス:mailto:info@kitasangyo.com まで 。
__________________________

このメルマガは、「ご登録いただいたお客様」、
及び「当社営業担当で登録させていただいたお客様」に、
お届けするサービスです。
ご要望があってもお届けできない場合がございます。

発信専用アドレスから送付しております。このアドレスに返信
いただきましても回答できませんので、予めご了承ください。

__________________________

記載された記事を許可なく転送・複製・転載することを禁じます。
Copyright 2002-2011. Kita Sangyo Co., Ltd. All rights reserved.
きた産業株式会社 ニューズレター担当:企画・開発グループ

__________________________