●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.154 ●▲■
     発行日:2011年5月13日(金)
  ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■

発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

------------------< 目 次 >------------------

サケの国際化(その1:2010年の輸出データ)

 ●▲■「日本の清酒輸出」vs「フランスのワイン輸出」
  ●▲■ 清酒輸出の急成長国、3+3
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  ●▲■ ♪見上げてごらん 夜の星を
     おかげさまで創業95周年

                  (text = 喜多常夫)

ご紹介商品●1▲「スパークサケ&リキュール設備」7つの事例
ご紹介商品●2▲ 卓上ガス飲料充填機「ROOTS 2+1フィラー」
ご紹介商品●3▲ 資材在庫圧縮に「汎用デザインのキャップ」

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 ●▲■ インターナショナル → ボーダレス → グローバル

国際化、という言葉のニュアンスは、
近年、変わっているように感じます。

「国際」、「国際的」の一般的英語表現である、
「インターナショナル」は、最近では少数派。

「ボーダレス」が一時流行って、その後、近年は、
「グローバル」がポピュラーになりつつあります。

世界的企業では、かつて本社は
「インターナショナル・ヘッドクォーター」でしたが、今は
「グローバル・ヘッドクォーター」なんて言ってますね。

「地球的」=「国際的」、という時代です。

「ジャパニーズ・フードの世界的な広がり」はすでに
「グローバル・ムーブメント」の域だと感じます。

一方、ジャパニーズ・サケは、
グローバルというには時期尚早な気がするけれど、
急速に国際化しているのは確かです。

 

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福島原発事故で、
清酒を含む日本食品の輸出が大打撃を受けています。

3.11直後のインパクト、すなわち4月の輸出実績は、
もうすぐ貿易統計で明らかになりますが、
おそらく激減でしょう。

  年の後半には持ち直して、
   2011年暦年の清酒輸出が、
   2009年程度の数字で着地してくれれば、、、

というのが、個人的希望です。
  (注:2009年はリーマンショックで、
   清酒輸出は減少して6万6,400石だった。
   2010年は7万6,500石、2008年は6万7,500石。)

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そんな逆境の中ではあるけれど、
今後のサケの国際化を語る上での基準点となるべき
2010年の数字を分析しておきましょう。

 

 ●▲■「日本の清酒輸出」vs「フランスのワイン輸出」

異流派対決(?)だけれど、
「日本の清酒輸出」と、
「フランスのワイン輸出」を比較するとこんな具合。

  2009年(リーマンショックの年)の実績
   ■日本の清酒輸出:71.8億円(対前年-6%)
   ▲フランスのワイン輸出:55.0億ユーロ(対前年-19%)

フランスワイン(-19%)に比べて、
日本清酒(-6%)への世界的経済不況の影響は少なかった。

 

  2010年(世界景気回復の年)の実績
   ■日本の清酒の輸出:85.0億円(対前年比+18%)
   ▲フランスのワイン輸出:60.4億ユーロ(対前年比+10%)

フランスワイン(+10%)に比べて、
日本清酒の増加幅(+18%)はとても大きい。

母数が少ないとはいえ、
清酒の世界市場での成長ポテンシャルは、
まだまだ大きいと言えるでしょう。

 

因みに、2010年のフランスワインの60.4億ユーロは、
邦貨換算約6,950億円(2010年のレート、115円/?として)。
日本清酒の85.0億円の約80倍の規模。

清酒輸出が80倍になって
フランスワイン並みになるのは、
「夢の夢」(今世紀中には無理)だとしても、
個人的には、

 「清酒+焼酎+梅酒+ジャパニーズウイスキー」
   の輸出総額が、
   フランスワイン輸出額の半分くらいになる日

が、「21世紀前半には来るのではないか」と思っています。

 

ワインは、
数世紀にわたる交易、戦争、規制、抜根等々の歴史を経て、
フランスにとって国を代表する輸出商品になりました。

清酒、焼酎、梅酒、日本ウイスキー(日本ワインも?)は、
自動車、電気製品、アニメなどと並んで、
日本の主要輸出商品、
ジャパニーズ代表ブランドに、
育つポテンシャルを持っていると思います。

 

 ●▲■ 清酒輸出の急成長国、3+3

2010年の清酒輸出に関して特筆すべきは、
急成長ぶりが際立つアジアの3つの国。

  ●韓国
   2008年: 8,500石
   2009年:1万0,900石
   2010年:1万4,400石(対08年69%増、対09年33%増)

  ●中国
   2008年: 2,700石
   2009年: 2,700石
   2010年: 3,500石(対08年30%増、対09年29%増)

  ●ベトナム
   2008年: 500石
   2009年: 700石
   2010年: 1,100石(対08年117%増!、対09年49%増)

  (1石=180リットル換算、百石単位に四捨五入)

これだけ売れると、
関係者の方はうれしい悲鳴だったのではないかと想像します。

嗚呼、しかし一方、
これらの国々が、
原発事故に伴う輸入規制に厳しい国であるのは、
本当に痛手です。
(特に中国!が厳しい)

 

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ヨーロッパ、パシフィックでは以下の3国の伸びが際立ちます。

  ●オーストラリア
   2008年: 800石
   2009年: 900石
   2010年: 1,200石(対08年55%増、対09年36%増)

  ●オランダ
   2008年: 800石
   2009年: 700石
   2010年: 1,100石(対08年29%増、対09年41%増)

  ●フランス
   2008年: 500石
   2009年: 500石
   2010年: 700石(対08年33%増、対09年37%増)

 

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「風評被害」と言う言葉がニュースで良く登場します。

けれど、世界中の一般的な消費者の立場として、
放射能汚染を恐れる気持ち、
リスクを排除する行動は、当然だろうと思います。

清酒輸出(日本食品の輸出)の回復のためには、
日本が世界に向かって、

  ■いかに早い時期に、
   ■いかに説得力ある安全説明と、
   ■科学的な安全証明・安全保証体制ができるか、

にかかっていると考えます。

国と業界を挙げての取り組みが必要です。

                (text = 喜多常夫)

 

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 ●▲■ おかげさまで創業95周年
         1916→2011年 きた産業 ●▲■ 

  ♪見上げてごらん 夜の星を
    小さな星の
    小さな光が
    ささやかな幸せを 歌ってる
  
   (作詞:永六輔、作曲:いずみたく、歌:坂本九ほか)

私事で恐縮ですが、
震災後しばらくしてボサノバのコンサートに行った時、
エンディングに、ボサノバならぬこの曲が歌われ、
会場の感動・共感を誘っていました。
私も久しぶりに聞いて、心に響くなあ、と感じました。

震災後にサントリーさんも、
TVコマーシャルでこの曲を流していましたね。
震災を乗り越えて行こう、
という意図だと思います。

1960年に作られたそうで、
半世紀以上も前の曲ですが、
メロディーも、歌詞も、誠に心の琴線に触れる歌です。

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きた産業は5月15日が創業記念日で、
95周年となります。

こんなことを言うと、
ビー・アンビシャス!、もっと大志をもて!
とお叱りを受けそうですが、

  ♪小さな星の
    小さな光

に共感する心境の今日この頃です。

創業後10年20年で大きなビジネスに成長する企業もある中、
こちらは95年たっても、
相変わらず小さな企業の部類で、
日々苦戦し、もがいているような状態ですが、
少なくとも、小さな星のように光輝く存在になるべく
がんばりたいと思います。

いや、できれば
「中くらいの星」、もしくは
「小さくてもひときわ輝いている星」、
になりたいとは願っています。

しかし規模は大きくなくても、
多くの皆さんからご愛顧をいただいて、
長く継続的に仕事を続けられることこそ、
事業者の幸せであり、畢竟(ひっきょう)だと感じています。

社長になって20年経過。
あと5年くらいは社長で頑張らねばならないかなあ、
あと5年で創業100年だしなあ、、、
という心境です。

皆様のご愛顧に感謝し、
改めまして、宜しくお願いいたします。

             きた産業
              代表取締役 喜多常夫

 

 

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さて、商品の紹介です。

●▲■ ご紹介商品 その1:ROOTSディビジョン ●▲■
  「スパークリングサケ&リキュール設備」7つの設置事例
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/spark_sake_eq.pdf

ルーツ機械研究所で施工した、
  カーボネーションタンク、
  カウンタプレッシャフィラー、
  キャッパー、
  パストライザー、
などの一連の設備の設置事例です。

 

●▲■ ご紹介商品 その2:ROOTSディビジョン ●▲■
  卓上ガス飲料充填機「ROOTS 2+1フィラー」
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/2+1filler_ed03.pdf

カタログ更新が追いついていませんが、
「ROOTS 2+1フィラー」は、
ノズル機構を大幅に改善した「ver.4」に進化しています。

より正確な充填が可能な
「BFフィラー」も「BF4」に進化しています。

 

●▲■ ご紹介商品 その3:KKディビジョン ●▲■

 資材在庫圧縮に「汎用デザインのキャップ」

 一升壜用王冠(冠頭・替栓)
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/KK_hanyo_ed10.1.pdf
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/hanyoucap_KS_ed8.pdf

 PPキャップ
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/PP_hanyo_s_ed07.pdf
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/PP_hanyo_c_ed07.1.pdf

 王冠、地ビール王冠、マキシキャップ
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/hanyocap_CR_ed03.pdf
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/O2_Scavenger.htm

 広口キャップ
  http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/hanyocap_wide_ed07_1.pdf

 

震災の影響で
「PETボトルのプラスチックキャップが白色に統一される」
ということが報道され話題になっています。

酒類のメタルキャップも、
汎用デザインを検討されませんか?
多くのバリエーションをそろえています。

 

 

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2006年4月の以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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