●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.165 ●▲■
     発行日:2012年4月2日(月)
  ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■

発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

------------------< 目 次 >------------------

●▲■ モッタイナイ、マンガ、ハイク、、、イザカヤ

「居酒屋」考 in 東京(+鹿児島) ●▲■ 

                  (text = 喜多常夫)

ご紹介商品●1▲30STDサイズの新キャップ「PMX」
ご紹介商品●2▲30STDサイズの新キャップ「スマートスクリュー」
ご紹介資料●3▲300mlの新型びん「SLIM 300」

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  ●▲■ ミシュラン一つ星の居酒屋@東京 ●▲■ 

「ミシュラン・ガイド」はフランス発のグルメガイド。
星の数でランク付けするシステムで有名。

 「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」に
     三つ星17、二つ星57、一つ星219

 「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」に
     三つ星15、二つ星61、一つ星224

合計593店の星付きレストランが現在、日本にあるそうです。

 

ミシュランガイドは本国のフランス版はもちろん、
イタリア、ドイツ、英国、香港、NY、サンフランシスコなど、
主要国・地域版があって、毎年更新される。

日本だけでなく、どこの国でも、だけれど
「ミシュランの星付き」と言えば、
「一人1万円は下らない高級店」、
「一つ星でさえ当日予約は困難」というのが普通。

そのミシュラン一つ星に、
「居酒屋」があるとは寡聞にして知らなかった。
業界にいながら不勉強でした。

 

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先月、東京の本郷で夜までの所用があったので、
帰りに近くの居酒屋にいった。

湯島の「シンスケ」。
昨年メルマガで紹介した本「居酒屋百名山」に載っていて、
懐かしいから近くに行ったら寄ろうと思っていた。

その昔、まだ清酒に特級・一級・二級の区別があったころだから、
随分昔ではあるが、この店には入った記憶がある。
(東京で勤めていた頃、根津に住んでいた。
文京区の本郷、湯島、根津は東大を囲むようにある下町)

さて、場所はどこだったかな、、、
とネットで見て初めて知ったのだが
このシンスケがミシュラン一つ星だった。

 

入り口の杉玉は昔と変わらず。
酒好きには1階カウンターが雰囲気があるのだけれど、
3人だったので2階のテーブル席に通された。

ほぼ満席。
見渡すと「酒より料理」の人が多いようで、
それが少々居酒屋らしからぬ所ではあるけれど、
「料理」がイケるという証左。
居酒屋といいながら店内の「雰囲気」は明るく清潔感がある。
「サービス」もソツがない。

「料理、雰囲気、サービス」は「ミシュラン三大要件」である。

 

「シンスケ」のお酒は
昔から秋田の「両関」のみ。
居酒屋にして、酒が一銘柄、というのは珍しい。
(「ノブ」が新潟の「北雪」のみ、という例はあるが。
ノブ:NY、ロンドン、東京等で展開する日本レストラン)

ブランドは両関だけといっても、本醸造、純米、樽酒など各種ある。
この日はとても寒い夜で、まずはお燗、
その後は冷やで各種をいただいて、誠にうまかった。

両関酒造さんは伊藤仁右衛門商店さんと称されていた時代からの
長年にわたる得意先。
ちょうど1年ほど前に伺った時の記憶、
伝統ある酒蔵の木造建屋などを思い出しつつ、
秋田清酒の良さを堪能しました。

かつては「正一合の店、シンスケ」といったもので、
昔ながらのカタチの白い専用一合徳利で出てくるのも、
酒らしくていい。

(注:「正一合(しょういちごう)」、
  といっても今や意味を知らない人が多いかもしれないが、
  「正しく一合(180ml)で出してます」ということ。
  かつて多かった(今も結構あるのかもしれないが)
  「品書に一合と書いていても実は八勺(144ml)」、
  なんていうインチキは決してない、ということです。)

 

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インターネットで、
「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」の
英語プレス・リリースの、
星付きレストランのカテゴリー(英語表記)を見ると、

  Japanese Sushi(=スシ)
   Japanese Shojin(=ショウジン・リョウリ)
   Japanese Oden(=オデン)
   Japanese contemporary(=コンテンポラリー)
   Japanese Tempra(=テンプラ)
   Japanese Teppanyaki(=テッパンヤキ)、、、、、

などなど、いまや英語で通じる日本食名に混じって、

  Japanese Izakaya(=イザカヤ)

が確かにあった。

まだ英語での認知度は高くないと思うが、
確かに居酒屋は居酒屋なのであって、
他の言葉ではいいようがない。
他のジャンルにも含めようがない。

ちょうど、英国のパブ、スペインのバルのようなものだ。

 

Izakayaでミシュランに掲載されるのは4店。すべて一つ星。

  ■麻布十番の「六角」
   ■湯島の「シンスケ」
   ■月島の「味泉(あじせん)」
   ■四谷の「萬屋(よろずや)おかげさん」

 

調べてみると
   ●2010年版からミシュランに「Izakaya−居酒屋」が登場
   ●このときの居酒屋は麻布十番の「六角」のみ
   ●2011年版で今の4店に
   ●2012年版はそのまま4店が継続
というのがいままでの経過らしい。

「食べログ」で東京の居酒屋を見ると、
この4店より点数が高い居酒屋はたくさんあるが、
ミシュラン基準で見た居酒屋、ということだろう。

レストランと違って居酒屋は個人的好みが大きく、
とても「ディープ?」な対象なだけに
ミシュランも難しいジャンルに踏み込んだと思う。

しかし、そもそもフランス人は、
ディープな日本文化が好きなのだとも思う。

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日本語のまま欧米で通じるモノというのは、
それだけのファン人口がいるモノであり、
広く認知されているモノだ。

 

 ▲50年前ならこんな言葉
    ジュードー、ゲイシャ、カラテ、カミカゼ

 ▲30年前はこんな言葉
    スシ、サケ、フトン、ボンサイ、カラオケ

 ▲10年ほど前からは
    モッタイナイ、マンガ、ハイク、ツナミ

 ▲そしてこれから来そうなのは
    マッチャ、ショーチュー、イザカヤ(居酒屋)

(マッチャは、オバマ大統領の抹茶アイス好きで有名に。
ショーチューは、アメリカではソジュ(韓国焼酎)に押され気味だが、
徐々に知名度が上がっているように感じます。)

 

居酒屋文化はグローバル化していくのだろうなあと、
寒い冬の夜、
湯島のシンスケで4合めの両関を飲みながら思った。

シンスケのラストオーダーは夜9時半(!)
遅くまで飲みすぎて前後不明に酩酊することがない。
思惑をめぐらすのにもちょうどいい居酒屋である。

 

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追記:最近イザカヤで残念だったこと

 

年初に鹿児島に出張に行ったときのこと。

久しく行っていなかった「焼酎天国」に行こうと思って
天文館(鹿児島の繁華街)で、この辺りだったなあ、
と行ったり来たりしたが見つからない。

近所の人に聞いたところ、
2010年暮れにお店を閉めた、とのこと。

焼酎天国は、鹿児島の焼酎百種類以上をそろえ、
妙齢の女将が切り盛りしていた、斯界では有名な店。

誠に残念であった。

 

チェーン居酒屋ばかりが増殖する世の中だけれど、、
ユニークな個人経営居酒屋は
居酒屋文化の源として、是非生き残ってもらいたいものである。

             (text: 喜多常夫)

 

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商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介商品 その1:KKディビジョン ●▲■
30STDサイズの新キャップ「PMX」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/30STD_PMX.pdf

従来の30STDサイズのインシェルモールド・キャップ(PMキャップ)は、
ディスク・ライナーキャップに比べて全高がごく僅か(0.4mm)低いので、
使用にはキャッパー調整が必要でした。

新製品「PMX」は全高がディスク・ライナーと同じなので、
機械調整なしで乗り換え可能。

ディスク・ライナーより密封性が高いので、
常温充填の焼酎・泡盛・清酒の生酒等にお勧めします。

SSG(省資源)でTKK(低価格)な、
PMXです!(?ダイハツ)

 

●▲■ ご紹介商品 その2:KKディビジョン ●▲■
30STDサイズの新キャップ「スマートスクリュー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/smart_screw_ed02_2.pdf

側面のネジが見えない「スマートスクリュー」は、
プレミアム商品や、輸出仕様に最適。

ご採用事例も増えています。
http://www.kitasangyo.com/Archive/PDA/PDA_211.pdf

 

●▲■ ご紹介商品 その3:K2ディビジョン ●▲■
300mlの新型びん「SLIM 300」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM300.pdf

ご好評いただいている「SLIM」シリーズの500と375に加えて
新しく300が加わりました。

壜口は30STDサイズのほか、
28SHサイズ(ガス飲料用)も計画中です。
新商品向けに是非ご検討ください。

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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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