●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.170 ●▲■
     発行日:2012年8月10日(金)
  ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■

発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

------------------< 目 次 >------------------

●▲■ 「日本のお酒・ビール watching in 台湾」
        3つの料飲店チャンネル
          +3つの小売店チャンネルにて ●▲■

             (text=丹野真樹+堀田恵美子)

ご紹介商品●1▲ノマコルクの新製品「セレクトシリーズ」
ご紹介商品●2▲ガラスびんの新製品「スリム300」
ご紹介商品●3▲ガラスびんの新製品「AJP 175」

 

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6月、全国醸造機器工業組合主催の
「台湾の酒類業界視察旅行」に参加しました。

醸造機器業界の男性十数名(当社社長含む)に混じって、
私たち2人は紅一点ならぬ紅二点。

視察旅行の「公式訪問」は、
   総合酒類企業TTL社の清酒工場見学
   食品・食品機械見本市FOODTECH TAIPEI見学
ですが、今回のメルマガは公式訪問ではない夜の部、
「料飲店での日本のお酒・ビール watching」です。

旅行日程は3泊。
夕食3回で、
「日本のお酒・ビール」の3つの代表的な料飲店チャンネルを
強硬制覇(?)してまいりました。

 

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●▲■ チャンネル1:日系居酒屋「和民」

台北市内には、
吉野家、ドトールコーヒー、銀だこ、CoCo壱番カレー
など、日系の飲食店がたくさんあります。

居酒屋もいくつか進出していていますが、
今回は「和民」
http://www.watami.com.tw/
で日本のお酒・ビールの観察をすることにしました。

和民は台北市内に数店、台湾全土で15店舗あるそうですが、
入ったのは台北市街中心部にある「忠孝店」。

平日の夜8時、半個室風に区分けされた客席は満席。
お店の雰囲気は、日本の和民と同じです。

ほぼ地元台湾のお客さま。
メニューは中国語・日本語併記だけれど、
周りに日本語で話す人はいませんでした。

さて、台湾の和民のお酒メニューは以下の通り。
1元=2.7円くらいです。

<清酒>
日本の和民ではメニューにたくさん清酒銘柄がありますが、
台湾では3種のみで、銘柄は書かれていません。

■「和民」300ml・450元(自社ブランド)
■「清酒 大」220元(銘柄記載なし)
■「清酒 小」150元(銘柄記載なし)

なお「和民」300mlの壜は日本と同じ、
当社の「アート300びん」です♪

私たちも清酒「和民」を美味しく頂きました。
台湾でも日本でも、ご愛顧ありがとうございます。

 

<焼酎>
「焼酎は中国語では「焼酒」と表記する、
「酎」という漢字が中国語にない」と聞いたことがありますが、
和民のメニューには漢字で「焼酎」と書かれていました。
種類はやはり3種。

●「WATAMI(わたみ)」640ml・690元
●「盈新(えいしん)」芋・720ml・850元
●「玉極閣(いいちこ)」麦・720ml・750元

上記はボトルの価格ですが、
もちろんグラス売りもあります。
「いいちこ」が漢字で「玉極閣」とは知りませんでした。

周りを観察したところでは、
やはり「ビール派」が多いけれど、
「清酒を飲む人」と「焼酎を飲む人」も結構いて、
焼酎はボトルの人が多いようでした。

 

<?酒=ビール>
日本の和民はサントリーですが、
台湾の和民は朝日(アサヒ)で、これも3種。

★「生ビール」ジョッキ130元、グラス120元
★「朝日?酒 乾杯」(大壜・中国製)140元
★「スーパードライ」(大壜・日本製)160元

中国製(深?青島?酒朝日有限公司製)「乾杯」と
日本製「スーパードライ」を飲み比べましたが、
「日本製がオイシイ」という意見で一致。
飲みなれているせいでしょうか。

中国製・日本製の価格差が少ないのは意外でした。

 

<威士忌=ウィスキー>
銘柄はニッカです。

◎「ニッカ・シングルハイボール」120元
◎「柚子密ハイボール」120元
◎「ブラックニッカ180mlミニボトル」350元

日本の和民のウイスキーはサントリーですが、
台湾ではニッカ(アサヒビール傘下)。
居酒屋チェーンのお酒メニュー争奪戦は
とても熾烈だと聞いていますが、
多分台湾も同じなのでしょう。

 

和民でのwatchingをまとめると・・・

「酒好き感覚」で言うと、
清酒も焼酎ももう少し銘柄数がほしいな、
とは思いましたが、
マニュアル化されたサービスは卒がないし、
料理のバリエーションや質は日本とほぼ同じ。
価格もリーズナブル。

台湾の和民はこれからも繁盛するだろうと感じました。

 

 

●▲■ チャンネル2:現地系の日式居酒屋

「日本資本・日本経営の居酒屋」(和民のような)がある一方、
「日本スタイルの居酒屋だけれど現地の人が経営」のお店も多い。

そんなお店はどんな日本のお酒銘柄を扱っているのでしょうか?

2つ目の代表的チャンネルとして、
「現地系の日式居酒屋」を調査対象に選びました。

インターネットで、
「現地系」とおぼしき居酒屋で、かつ
「通好みの地酒が20種類以上ある」、しかも
ホテルから徒歩圏にあるお店を発見。

「今夜はいいお酒をたっぷり飲も♪」と勇んで、
夜の台北の街を訪ね歩いてお店の住所を訪問しましたが、
残念ながらすでに閉店(廃業)していました・・・

しかし!
日式居酒屋は人気と需要があるからでしょう、
同じビルの違う階に新しい「日式居酒屋」がオープンしていて、
どうやらこれも「現地系」のよう。
(現地系の判断ポイント:
@看板は「精緻創意的日式料理」と漢字表記だけで日本語がない、
@メニューにも日本語がない、A店員さんに日本語が通じない。)

急きょ、このお店でwatchingを行うことにしました。

 

清酒はこんなメニュー。

■「上善如水(白瀧)」
■「黄桜吟醸」
■「大関」

焼酎はこんなメニュー。

●「玉極閣(いいちこ)」
●「番茄利口酒(トマト焼酎・合同酒精)」
●「天孫降臨」
●「鍛高譚 紫蘇焼酎」
●「杜之蔵 米焼酎」

大手ブランドが強い一方、
地酒ブランドも取り交ぜた品ぞろえ。
「上善如水」のボトルには
「日本名門酒会」のステッカーが貼ってありました。

現地系のお店も、料理の質だけでなく、
「お酒メニューが集客を左右する」要素は大きいようです。

 

 

●▲■ チャンネル3:中華レストランにおける日本酒

日本のお酒を観察すべき料飲店チャンネルの、
3つ目の調査対象としたのは「中華レストラン」。

「中華レストランに日本のお酒があるの?」
と思っていましたが・・・
ちゃんとおいてありました。

台北中心部のサントスホテルの高級な中華レストラン。
料理には定評がある、人気の店だそうです。
酒メニューにはビールや紹興酒に混じって、
3種の日本酒がありました。

■「麒麟」(新潟)
■「奥の松」(福島)
■「獺祭」(山口)

大手ブランドは置かず、この3銘柄のみ、
というマニアックな選択?には驚きました。

3銘柄とも300mlの壜。
高級店でもありそれなりに高価でしたが、
どれもおいしいお酒。

「獺祭」は300ml壜なのに、PPキャップでなく、
一升壜のような蓋(冠頭と替栓)がついていて、
「お酒らしさ」が印象的でした。

このお店の中華料理はそれほど油っぽくない。
そんなお料理にうまく合う清酒を選んであるな
(さらっと系の銘柄だな)と感心しました。

台湾で清酒消費の最も大きな市場は
伝統的に結婚式の披露宴なのだそうです。
台湾の人たちにとっては、
「中華料理と清酒」の組み合わせは
「日本食ブーム以前の清酒消費スタイル」
ということなのかもしれません。

なお、このお店のビールはすべて台湾?酒。
残念ながら日本のビールはありませんでした。

我々一行には何度も台湾に来たことのある方がいて
「台湾ビールは昔に比べておいしくなった」
とおっしゃっていました。

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以上の、「代表的な3つの料飲店チャンネル」における
「日本のお酒・ビール watching in 台湾」は、
以下のアーカイブ資料に写真で掲載しています。

●▲■ ご紹介情報 アーカイブ資料 ●▲■
「サケ・ビール watching in 臺灣/台北」(2ページ)
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/sake_Taiwan_2012.pdf

 

なお、資料の2ページ目には
「代表的な3つの小売販売チャンネル」、
コンビニ、専門酒販店、日系デパートでの
「日本のお酒・ビール watching」を掲載しています。

セブンイレブン、ファミリーマートでは、

 ■日本の清酒「月桂冠」のカップ酒「The Cup」
  ■台湾の清酒「玉泉」(600mlびん)

の2種が酒売り場の定番で、どの店にも並んでいました。
缶ビールは、台湾ビールのほか、
こんな日本ブランドがありました。

 ★キリン・一番搾り(日本製)
  ★アサヒ・スーパードライ(日本製)
  ★キリンBarBeer(中国・麒麟?酒(珠海)有限公司製)
  ★サントリー・7セレクト(中国・三徳利?酒(昆山)製)
  ★アサヒ・乾杯(中国・深?青島?酒朝日有限公司製)

日本の大手ビール各社は、
日本製と中国製で、
高級品から低価格帯までカバーする戦術のよう。
台湾でも熾烈な競争を展開されている模様です。

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以上、初めての台湾で駆け足で見た、
「3つの料飲店チャンネル」と
「3つの小売店チャンネル」の
「日本のお酒・ビール watching in 台湾」でした。

日本のお酒の浸透度は予想以上であることを実感しました。

            (以上:東京営業部・丹野真樹
                 +企画開発G・堀田恵美子)

 

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さて、商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介商品 その1:K2ディビジョン ●▲■
ワインに! ノマコルクの新製品「セレクトシリーズ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/NOMACORC_Selectseries.pdf

ワインの性格やシェルフライフに合わせて
4種類の酸素透過度を選べる新シリーズ。
より天然コルクに近い自然な風合いになっています。

世界で20億個以上使用される実績が信頼の証。
アメリカワインの3本に1本、
フランスワインの5本に1本、
は、ノマコルクで栓をされています。

ノマコルクの最新情報、コルク栓にかんする技術情報は下記:
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/Nomacorc2012digest.pdf

 

●▲■ ご紹介商品 その2:K2ディビジョン ●▲■
ガラスびんの新製品「スリム300」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM300.pdf

好評の500ml、375-360mlに、新しく300mlが誕生。
「スリム」シリーズの新型びんです。
スパークリングの企画にもご採用ください。

 

●▲■ ご紹介商品 その3:K2ディビジョン ●▲■
ガラスびんの新製品「AJP 175」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/ajp175.pdf

今までにない斬新なデザインの食品びん。
キャップは53mmツイスト。
プレミアムのジャムやピクルスにどうぞ。

 

 

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2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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2006年4月の以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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