●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.187 ●▲■
発行日:2013年11月21日(木)
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com
------------------< 目 次 >------------------
●▲■ サケ・ウォッチング@サンフランシスコ ●▲■
●■ サンフランシスコのサケ専門店「トゥルー・サケ」
●■ 「米国製サケ」+「日本では売っていないサケ」観察
●■ 日本の本格焼酎は「ジャパニーズ・ソジュ」
(text = 喜多常夫)
ご紹介情報 ●1▲「ZALKIN PP2ヘッド+冠頭2ヘッドのキャッパー」
ご紹介情報 ●2▲「ZALKINの半自動キャッパー、TM-3」
ご紹介情報 ●3▲「ROOTSの半自動缶巻き締め機、SNIGシーマー」
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●▲■サケ小売店ウォッチング@SF
その1「トゥルー・サケ」●▲■
アメリカには、私の知っている範囲で、
SF、NY、シアトルの3箇所にサケ専門店がありますが、
なかで一番古いのがSF(サンフランシスコ)の「トゥルー・サケ(True Sake)」。
(注:現実の小売店が3箇所の意。ネットのサケ販売店は米国に多数。)
「トゥルー・サケ」は、
ボー・ティムケンさんが2003年8月に始めた、
「アメリカ初」、いやたぶん日本国外では、
「世界初」のジャパニーズ・サケに特化した小売店。
今年ですでに10周年です。
9月にサンフランシスコに行く機会があって、
ダウンタウンにあるトゥルー・サケを初めて訪ねました。
お店に並ぶ銘柄は、、、
出羽桜、新政、飛良泉、太平山、雪の茅舎、
末廣、大七、浦霞、
麒麟山、菊水、八海山、久保田、
上善如水、蒲原、君の井、
群馬泉、一人娘、文楽、澤乃井、
真澄、白川郷、黒龍、梵、宗玄、
月の桂、白壁蔵、月桂冠、
剣菱、福寿、白鹿、白鶴、
千代むすび、李白、
五橋、賀茂泉、獺祭、
酔鯨、船中八策、土佐鶴、、、
書き出すときりがない。
よくぞこれだけの銘柄を集めたもの!
サケへのパッションがなくてはできない業です。
(なお、トゥルー・サケにならぶサケ製品の半分以上は、
当社のキャップがついていました。
それに壜やラベルをご採用いただいた製品もずいぶんありました。
皆様のご愛顧、ありがとうございます!)
ティムケンさんがデザイン好きとあって並べ方がきれい。
それに常温保管ばかりでなく、
製品特性に応じてきちんと冷蔵保管されている。
ディスプレーも品質管理も日本のサケ専門酒販店の上を行く感じ。
価格は、
首にかかったコインのような金属板に表示していてわかりやすい。
720ml壜は20ドル台からあって、
(特別なものを除けば)高級銘柄でも40〜80ドル程度。
とてもリーズナブル、
もしくは予想外に安いと感じました。
売っている「サケ」はすべて「日本製サケ」。
「アメリカ製サケ」を置かないのはティムケンさんのこだわり。
カリフォルニアにもサケ工場をもつ日本の蔵元が尋ねてきて、
「アメリカ製のサケも置いてほしい」
と言われたとき、
ティムケンさんは
「あなたが友達にあなたのサケをプレゼントするとき、
日本製を贈りますか、それともカリフォルニア製を贈りますか」
と切り返したといっていました
なるほど。。。
そして置いているのは「サケ」ばかり。
「本格焼酎」があっても不思議ではないけれど、置いていない。
カリフォルニア州の酒販ライセンスの関係もありますが、
むしろティムケンさんの「サケへのこだわり」でしょう。
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ティムケンさんによれば、
最近特に伸びているのがスパークリング・サケだそう。
「すず音」を何年か常温で置いて品質変化を確かめた上で、
本格的に売り始めたそうです。
店においてあったスパークリング銘柄は、、、
すず音、泡々酒、
ぷちぷち(末廣)、花泡香(大関)、
ねね(五橋)、ときめき(春鹿)、
爽爽(長龍)、、、
一般のサケはほとんど1本単位でしか売れないそうですが、
スパークリングについてはケース買いする人もでてきたそうです。
あと、180〜200mlのカップ酒やアルミ缶も最近の売れ筋だそう。
だいたい5$から10$で、買いやすいこともある。
カップ酒はラベルの面白い地酒銘柄が数種類、
アルミ缶は「ふなぐち菊水」など数種類。
「近々、菊水1リットル缶が入荷する、アメリカ初だ」、
とティムケンさんは言っていました。
サケ好きフリークにとっては、
「トゥルー・サケ東京支店」を出してもらいたいような、
そんな魅力的なお店でした。
●▲■サケ小売店ウォッチング@SF
その2「日系スーパー」にて
「米国製サケ」観察●▲■
次に、ジャパンタウンにある「NIJIYA(ニジヤ)」を観察。
ニジヤは米国内に十数店舗を展開する日本人・日系人御用達の食品スーパー。
あらゆる日本食材はもちろん、
たくさんの銘柄の清酒、焼酎、日本ビールをおいています。
トゥルー・サケと違って、
ニジヤのサケ売り場には米国製サケも多く並ぶ。
棚取りは、米国製サケ:日本製サケ=1:3くらいの比率ですが、
実際は米国製サケのほうが売れているよう。
なにしろ、アメリカのサケ市場11万石強の内訳は、
■アメリカ製が約9万石(80%弱)
●日本製が2万石強(ほぼ20%)
▲韓国製などが推定で数千石(2〜3%程度)
なのだから、日本人・日系人社会でも米国製サケが多くて当然でしょう。
現在、米国で造られるサケは5銘柄ありますが、
ニジヤでは「米国宝」と「米国月桂冠」の2銘柄が中心でした。
●▲■サケ小売店ウォッチング@SF
その3「アメリカ資本スーパー」にて
「日本では売っていないサケ」観察●▲■
最後に、アメリカ資本のスーパー3店で
「日本では売っていないサケ」3種を観察。
皆さんは、こんなサケをご存じですか??
@Trader Joe's(商品の過半がPBブランドのチェーンストア)にて:
「Trader Joe-San's(トレーダー・ジョーさんズ)」
(PBの「スパークリング」と「吟醸」。日本の蔵元が受託生産)
ABevMo!(酒類・飲料の品揃えが多いチェーンストア)にて:
「Ty Ku(タイク)」
(NYのファブレスのサケ銘柄。原酒は日本製)
BWhole Foods(オーガニック食品中心の高級スーパー)にて:
「Rock Sake(岩酒)」
(カリフォルニアのファブレスのサケ銘柄。原酒はアメリカ製)
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以上の「トゥルー・サケ」「ニジヤ」「アメリカ資本スーパー」の状況は、
以下の写真資料を参照ください。
●▲■ アーカイブ資料 ●▲■
「サケ・ウォッチング@サンフランシスコ
小売店編3ページ+日本食レストラン編2ページ」(5ページ)
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/sake_SF_2013.pdf
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●▲■本格焼酎観察@SF●▲■
●▲その1:
ユニオンスクエア近くの日本レストラン「SANRAKU(さんらく)」にて。
和食の食事も美味しいし、
メニューの日本酒の部には、
飲みたくなる地酒銘柄がたくさんあって、好ましいレストラン。
一方ちょっと驚いたのは、メニューの焼酎の部のタイトルが
「Japanese Shochu」ならぬ、「Japanese Soju」となっていたこと。
(注:Sojuとは韓国の焼酎のことで、ほとんどが連続蒸留)
日本人が運営しているお店なだけに驚きました。
カリフォルニアでは販売ライセンス対応のために、
日本製本格焼酎のほとんどがSojuを名乗るのですから、
いまや、「焼酎」より「ソジュ」という単語が一般化してるのでしょう。
慣れてしまえば問題ないのかもしれませんが、
日本から来た日本人としては、違和感がありました。
●▲その2:
多くの本格焼酎が日本基準から1度落とした、
アルコール度数24度として、すなわち
「日本基準とは若干変更して」
Soju表記にして販売しているなか、、、
ジャパンタウンのニジヤの焼酎の棚で、
「いいちこ」は、
20度製品がSoju表記
25度製品がShochu表記
として「日本基準のまま」で販売されているのを発見。
(注:全国的に流通する本格焼酎は25度ですが、
地元九州地区では20度の焼酎が多く流通。
従って20度も25度も日本基準です。)
カリフォルニアで25度のままで販売することは、
販路が限られてハンディとなるはずですが、
あえて日本基準で「Shochu」を名乗る戦略でしょう。
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以上、「焼酎」と「ソジュ」にまつわる2つのエピソードです。
アメリカにおける「ソジュ」という名称は、
本格焼酎メーカーもデファクトスタンダードととらえているようですが、
このまま放置していいものか、、、
一般的なソジュ(ジンロや鏡月など)と本格焼酎では、
そもそも販売価格が全く異なります。
ヨーロッパやアジア(「焼酎」として販売されている地域)の人たちも
カリフォルニアに来るわけですし、
今後の焼酎の世界マーケット戦略を考えると疑義なしとはいえません。
それに、
本格焼酎がアメリカで「ソジュ」を名乗るなら
ジンロや鏡月がヨーロッパで「焼酎」を名乗っても文句が言えない、
という可能性もあります。
(現に、日本ではジンロや鏡月は焼酎です。)
甲類・乙類が同じ焼酎の名前の下にある日本の実情もあって、
考え出すと問題は複雑ですが、
アメリカにおける「焼酎」と「ソジュ」の名称問題は、
考えるべき時期に来ているように感じます。
(text = 喜多常夫)
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さて、情報紹介です。
●▲■ ご紹介情報 その1:ROOTSディビジョン ●▲■
「ZALKIN PP2ヘッド+冠頭2ヘッド=4ヘッドキャッパー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/zalkin_ca2+2.pdf
キャッピングヘッド交換なしで2種のキャップに対応。
一升壜用打栓機の日本スタンダード「平和打栓ヘッド」2 基と、
ロールオンキャパーの世界スタンダード「ザルキン104 ヘッド」2 基の
4 ヘッド・キャッピングマシン。
「30mmSTD PP キャップ」で5000bph、
「清酒・焼酎用の冠頭・替栓」で3000bphです。
YouTubeで動画もごらんいただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=FMLnGl--s4A
●▲■ ご紹介情報 その2:KKディビジョン ●▲■
「ZALKIN スタンドアロンの半自動キャッパー、TM-3」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/Zalkin_TM_3_ed02.pdf
「アルミキャプのためのロールオンヘッド」や、
「プラスチックキャップのためのスクリューキャッピングヘッド」
が搭載可能。
「ボトル缶のアルミキャップのためのWカム巻き締め機構」
「ステルヴァン・ラックス(プレスレッド)のキャッピングヘッド」
など、特殊なヘッドも可能です。
ZALKINの総合カタログはこちらです。
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/zalkin_catalog.pdf
●▲■ ご紹介情報 その3:KKディビジョン ●▲■
「スタンドアロンの半自動缶巻き締め機、SNIGシーマー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/SNIG_ed04.pdf
ハンドワークによる缶づめの製造用、
ラボでの正確なCO2/N2 置換缶づめ用、
を念頭においたスタンドアロン型缶シーマーです。
蓋をホルダーにセットして、内容物の入った缶をリフターに置き、
両手で起動スイッチを押すと、
アンダーカバーガッシングをおこないながら、缶を巻締めます。
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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html
2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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http://blog.goo.ne.jp/kita-slow_blog/
2006年4月以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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