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●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.25 ●▲■
    発行日:2003 年4月30日(水) 
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■イントロ:お酒の近作書評、4連発 
              ●▲後編●▲
1ビール     2焼酎&泡盛   3ワイン   4清酒
*とりあえずビール *本格焼酎を愉しむ *日本のワイン *燗酒ルネッサンス
* 中谷和夫著   * 田崎真也著   * 山本博著  * 玉村豊男編

*今回(後編)は「日本のワイン」「燗酒ルネッサンス」を掲載します。
*「とりあえずビール 」「本格焼酎を愉しむ」は前回メルマガ掲載済み。

ご紹介アイテム●1▲ 「WXキャップ」分離可能&脱塩ビの広口キャップ!
ご紹介アイテム●2▲ 「Slim375びん」、ワイン・清酒・焼酎・泡盛などに!
ご紹介アイテム●3▲ 「リンサーパージャ」、小規模壜詰めの現場に!

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ビール、焼酎&泡盛、ワイン、清酒と4連発書評の、今回は「後編」です。

1)「とりあえずビール、やっぱりビール」 中谷和夫著
2)「本格焼酎を愉しむ」 田崎真也著
  ----->>>>>>前回メルマガ掲載済み

3)「日本のワイン」 山本博著
(早川書房 2003年2月発行、2300円)

日本で現在アクティブに活動しているほぼすべてワイナリーの、
歴史やワイン作りの実態、経営者のことなどを詳しく記述しています。
まだ開業していない(近日開業予定)ワイナリーまで!書いてある。

メルシャン、サントリー、マンズ、など大手ワインメーカーについても、
詳しい歴史や直近のブドウ栽培状況を記載。

「どこそこワイナリーの誰はこのワイナリーで修行した」とか、
「業界で毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい人物である」なんていう裏話や、
「自社畑は何ヘクタール、契約栽培は何軒で、XX種のブドウを栽培」、
など、事細かに書いてある。

各ワイナリーの製品にはコメントが書かれており、
良い評価としては、
「声援を送りたい」、「愛好家だったら一度は試してみたら」から始まり、
厳しい評価としては、、、
「酒質は未知数」、「コンセプトができていない」、「土産物的ワイン」、
はては「人を小馬鹿にしたような」(本当にそう書いてある!)
なんていう辛辣な批評もあって、よくぞ書いたりと感心(一部唖然)。

著者は弁護士でありながらワインに関する翻訳・著作多数です。
最近はステッキを使っておられると聞きましたが、
全国のワイナリーに実際に足を運んで情報を集めたとの事。
いかなワイン博覧強記、博学鬼才とはいえ、
これだけ突っ込んだ情報収集力には驚きます。

「日本のワインに目を向ける」というワイン愛好家にお薦めはもちろん、
むしろ我々ワイン業界関係者にとっての参考文献です。


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4)「燗酒ルネッサンス」 玉村豊男編
(世界文化社 2000年11月発行、1400円)

ワイン関係の著作が多い玉村さんが、お燗についてまとめた本。
私は個人的に燗酒ファンなので、
「一本つけて」「熱燗ですね」
という表紙のキャッチだけで、ジーンと来てしまって思わず購入。

松山猛、本間千枝子、俵万智などのお燗に関するエッセイや、
民俗学者・醸造技術者・玉村さん自身の3人対談などで構成。
酒を温めて飲むことに関するリサーチとして、含蓄ありの一冊。

あとがきで著者が述べている
「燗酒を語ると思いは懐古に傾きがちだが、
その懐古の中からエッセンスだけを汲み取って、
新しいかたちに盛り直すことはできないだろうか」
という思いには、
私も含め、共感する愛飲者・酒造関係者が多いのではないでしょうか。
燗酒のある食スタイルの復活を切に期待するところです。

蛇足ながらこのチャンスに私個人がお燗について思っていることを二点。

本書にも書かれていますが、
アメリカやヨーロッパで日本酒のお燗を頼むと、
アッチッチ、という超ホット酒が出てくるが、あれはイカンですね。
日本酒メーカーは共同してでも「人肌燗」「上燗」といった
燗酒本来の姿を欧米人に教えるミッションを組むべし、が一点。
もう一点は「燗してうまい純米酒」っていうものをもっと広めてほしいなあ、
(本醸造が悪いわけではないのですが)ということです。

私は玉村ファンで、著作を多く読んでいます。
先述のとおりワイン関係や食に関する書物が多いのですが、
1977年初版のロングセラー、「パリ旅の雑学ノート」という本
(実際はパリ2冊、ロンドン1冊のシリーズ3冊)は、
この20年の間に欧州に行くたび何度も読み返した私の愛読書。

これは旅行書(というか文化論)では孤高の名作と思います。
今からでも中国や韓国で翻訳出版したらいいのではないか、
いっそフランス語で出すのも面白そう、と思います。

最近では「人生を豊かにするモノ」(2002年出版)が面白く、
文章の間ににじむ人生感に感じ入りました。

玉村さんは長野県で10年以上前からブドウ農園を経営されていましたが、
最近ナント酒造免許を個人で取ってワインつくりを始める!ということです。
http://www.villadest.co.jp/

楽しみです。

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さて、今回のご紹介アイテム。

●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■
「WXキャップ」分離可能&脱塩ビの広口キャップ!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/WXCap.html

清酒・焼酎業界では材質表示問題で資材の見直しが進んでいますが、
アルミとPE製中蓋が簡単に分離可能な脱塩ビの56mm広口キャップ、
「WXキャップ」が注目されています!!!
キャッピング設備の変更なし、消費者にとっても開け方変更なし、です。

●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■
「Slim375びん」、ワイン・清酒・焼酎・泡盛などに!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM375.html

当初ワインのハーフボトル用に設定した壜ですが、
清酒や焼酎でも差別化パッケージとしてもご採用いただいています。
375mlだけでなく360ml(2合)としても利用可能。ご検討ください!


●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■
「リンサーパージャ」、小規模壜詰めの現場に!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/rinserpurger.html

ビンを2本手に持ってノズルに差し込むと、
ビン奥まで水リンス→エアまたはガスでパージ、を行う機械。
観光蔵、研究所、量り売り現場、地ビール、小規模ワイナリーなど、
全国で300台近く御愛用いただいているベストセラー。便利ですよ!!

なおすでにお持ちの方は、年に一度はフィルターを交換してください。
「リンサーパージャのフィルター交換について」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/rinser_filter.html

(text:喜多常夫)

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