●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.285 ●▲■
発行日:2021年12月8日(水)
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 https://kitasangyo.com
------------------< 目 次 >------------------
●▲■ (周年記念の連載)「酒類業界の30年を振り返る」 最終回
<焼酎・泡盛編、その2>
■ (好調な清酒輸出と対照的に)焼酎輸出は全く冴えない
■ 4つの視点:Soju vs Shochu、国内価格vs輸出価格、琥珀vs透明、〇×△?
■ 海外のShochu生産者リスト @ アメリカ、英国、台湾、NZ、ベトナム、韓国、、、
●▲■ 12回連載した「酒類業界の30年を振り返る」の後記
text = 喜多常夫
ご紹介情報●1▲ 本格焼酎・泡盛、333の蔵元リスト
ご紹介情報●2▲ ルーツ機械研究所の機械(醸造協会誌のCM)
ご紹介情報●3▲ キャップ(KK)、ガラスびん(K2)(醸造協会誌のCM)
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>>>30年を振り返る・焼酎・泡盛編、その2<<<
●■焼酎の輸出量・金額の30年の推移
1990年※ 0.19万石 (推定)2億円以下
2000年※ 0.38万石 (推定)5億円以下
2010年※※ 1.33万石 15.3億円
2020年※※ 1.00万石 12.0億円
※ 2007年以前の数字は、国税庁の「輸出免税数量」。
貿易統計と違って量のみの記載なので、輸出金額は推定。
暦年でなく年度(4月~3月)の数字。 ※※と合わせるため甲+乙。
※※ 財務省貿易統計で「しょうちゅう・220890100」が区分されたのは2008年から。
(それまでは「その他の酒・220890000」に含まれていた)
暦年の数字。甲乙を含む数字だが、量の9割が乙(本格焼酎)。
2020年の焼酎輸出は10年前より減った。これはコロナによる突発的減少ではない。
記載していないが、この10年の毎年の数字を見ても、量・金額とも減少傾向だ。
なお、国内市場は、芋と麦がそれぞれ40%以上、米は8%と前回書いたが、
輸出は、米が善戦。芋、麦、米とも概ね25%程度と、3種拮抗のようだ。
●■比較のために、清酒輸出を見ると、、、
1990年 3.83万石 27億円
2000年 4.12万石 30億円
2010年 7.65万石 85億円
2020年 12.09万石 241億円
清酒輸出は、特に2000年ころから急速に伸びた。
「焼酎は清酒の10年遅れだろう、ゆえに2010年から焼酎輸出は立ち上がる」
、、、と、私は考えていたが、まったく、そうならなかった。
現在の政府の輸出拡大戦略を見ると、
2025年目標値が「ウイスキー680億円」、「清酒600億円」に対し、
「焼酎40億円」と、とても低い。
この2-3年、焼酎の海外発信の様々な取り組みが行われているので、
目標達成は可能なようにも思うが、
2020年の12億を、5年で40億(3倍強)はハードルが高い。
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焼酎が海外で伸びない理由については、様々な意見や分析がある。
それを網羅することはしないが、私の考える4つの視点を記述しておく。
●▲■焼酎の海外展開で考えるべき視点
●■視点1:韓国のSoju(焼酒) vs 日本のShochu(焼酎)
韓国のSojuの2020年の輸出額は8,859万USドル。
2020年の平均為替レート106.82円/$で、94.6億円。
日本の焼酎輸出12億円の8倍規模である。
Sojuの最大仕向け地は日本で、圧倒的比率だが、
アメリカや中国にも、日本の焼酎輸出の数倍規模で輸出している。
ご存じの通り、日本の焼酎はアメリカではラベルにSojuと記している例が多いが、
Sojuは極めて安価な(アメリカではShochuの1/5くらいの価格の)商品。
Soju とShochuの差をわかってもらわねばならないが、
そもそもSojuと書いて売っているのだから、アメリカ人に同じと思われても仕方ない。
日本だと、Sojuの眞露や鏡月は甲類の範疇、との理解があるが、
海外では甲類焼酎も本格焼酎も、Shochuなのだから、この差もない。
●■視点2:輸出価格 vs 国内価格、焼酎と清酒の比較
焼酎の2020年の内外の価格差:
■輸出の1.8L単価(FOB=船積みの価格)
1,200円(12.01億円/1.00万石)
■国内の1.8L消費者物価(前回メルマガから)
1,614円(本格麦または芋、25度)
国内は「1.8L当たり酒税450円」、輸出は「免税」、
という事情を考えると、内外の価格にそれほど差がなく、拮抗している。
私はこれは良いポテンシャルだ(以下に書く清酒より良い)と思う。
あるいは、輸出はもっと高価格化すべき、といえるかもしれない。
一方、比較のために清酒の2020年の内外価格を見ると、、、
■輸出の1.8L単価(FOB=船積みの価格)
1,992円(241億円/12.09万石)
■国内の消費者物価(前回メルマガから)
875円(2L紙パックの物価を1.8Lあたりに換算)
国内は「1.8L当たり酒税216円」、輸出は「免税」、を考えると、
清酒は、
「輸出には、国内物価調査対象品の3倍高価なプレミアム品を回している」
「国内向け主力品は、平均的輸出品の1/3の価格の経済酒」
というアンバランスさ。
これはSakeにとって潜在リスクだと思う。
海外のSake愛好家が日本にやって来て、
紙パックの経済清酒が並ぶスーパーの酒売り場をみたら幻滅するのではないか。
因みに、2020年の清酒輸出金額1位の香港向けの価格は:
■香港向け輸出の1.8L単価(FOB=船積みの価格)
4,233円(61.8億円/1.46万石)
高級清酒を買ってくれるのはありがたいが、
1.46万石もの輸出総量の平均が一升当たり4,233円とは、
驚くべき水準と思う。
●■視点3:琥珀色 vs 透明
「琥珀色」で「アルコール度数の高い」焼酎を輸出する動きが盛ん。
「Shochu」として売られる場合もあるし、
米焼酎なら、アメリカでは「Whisky」として売られる場合もある(後述)。
色規制のある日本では一定以上の琥珀色は焼酎ではない。
この輸出が増えても焼酎の輸出統計には反映されないのだと思う。
国内では「リキュール」として販売される商品もある。
「樽貯蔵による琥珀色」+「貯蔵年数表示」=「プレミアム品」
という認識が世界では一般的。
それに洋酒の蒸留酒では40~50度が一般的なアルコール度数である。
(日本でも35度や40度の焼酎があるが、全体の1%程度だと思う)
「琥珀色」で「アルコール度数の高い」焼酎は海外で理解されやすいと思う。
日本の酒税法で焼酎は45度上限だが、それ以上もチャンスがあると思う。
一方、
現在、世界的な「ジン・ブーム」だが、ジンは透明な蒸留酒である。
かつて「ホワイト革命」(無色のウォッカなどの世界的ブーム)の時代もあった。
さらに、世界的な「低アルコール化志向」を考えると、
日本の焼酎のスタンダード、「透明の25度」は、新しい蒸留酒としてチャンスがあると思う。
が、海外で理解を得るまでの道のりは、まだ長いように思う。
色付きの是非は業界内でも意見が分かれるときくが、
琥珀色は、飛躍につながる可能性があると考える。
あえて、付言するのだが、、、
「ドイツはビール純粋令があるが、輸出ビールには適用せず」のように、輸出を切り離す、
といった主張もあるかもしれないが、やる場合は国内外で差をつけるべきでないと思う。
また、「段階的に色基準を緩める」、という論法の人もいるかもしれない。
ワインなら、赤と白の中間の「ロゼ」もあって、今人気だが、
琥珀色の場合、琥珀と透明の中間の「薄めの琥珀色」では中途半端。
後述する「特産品焼酎免許」や「輸出専用清酒免許」もそうだが、
「現状ルールは維持して、特例などで徐々に変える」方法はとても日本的。
だが、ひずみや負担も多い、、、と思い、付記した次第。
●■視点4:30年を振り返って「〇・×・△・?」
〇=よかった ×=NG △=今一歩 ?=評価がむつかしい/分かれる
以下の評価は反対意見の方も多いと思いますが、私の考えを書きます。
?・・・焼酎ウイスキーの登場@アメリカ
琥珀色の関連だが、数年前からアメリカでは、
樽貯蔵した度数の高い米焼酎を「ジャパニーズ・ウイスキー」として販売している。
初めて見たときは「日本ウイスキー人気にあやかるフェイク」=「×」だと思ったし、
「Shochu labeled as Whisky」と揶揄するアメリカ人は多い。
だが、アメリカのウイスキーの定義は「穀類原料」なので、違法ではないし、
比較的高価に販売されているので、チープなイミテーションではない。
実際に飲んだことがないのだが、たぶん味わい深い蒸留酒なのだと思う。
度数の高い琥珀色の焼酎の可能性を気づかせてくれたのかもしれない。
「ウイスキーの30年」でも書いたが、フェイクから生まれるリアルもある。
焼酎ウイスキーは、私の中では「×」だった。
が、今は(「〇」とはならないが)、「?」の範疇に変わってきた。
×&〇&×・・・「事故米」問題
古い話で恐縮だが、2008年の「事故米」問題は記憶に残る。
カビ毒や残留農薬があって食用に使わない条件で輸入した米を酒蔵に販売した事件。
清酒の被害者もあったが、本格焼酎では有名ブランドに波及して大問題になった。
過去30年の出来事で、焼酎にとって(酒類産業全体ににとっても)大きな「×」だった。
(そもそも、食用にできない事故米の輸入を認める日本政府が「×」である。
WTOのミニマムアクセス輸入の実績量になるのかどうかは知らないが。)
しかしその影響で、本格焼酎の米麹が「国産米」主流に切り替わり、
ラベルに米や麦芽の「原産国」を書くようになったのは、日本の消費者視点としては「〇」。
だが、さらに視点を変えて、タイやベトナムの人はどんな思いだったか、、、
日本向けに長年きちんとした米作りをしてきたのに、
日本の都合で大量の米輸出が突然なくなったタイの農家の心情を思うと「×」。
配慮しにくいことかもしれないが、国際関係はとても大事だ。
(多くの本格焼酎が国産米に切り替えた中、タイ米の利用を続ける泡盛は、
経済的・地理的理由が主であるとしても、私は「〇」だと思う。)
△・・・清酒免許と同じく、焼酎免許も新規が出ない
、、、ということを、不勉強で、つい最近まで知らなかった。
半世紀にわたって数量も酒蔵も減る清酒で新免許を出さないのはある意味頷けるが、
焼酎・泡盛は2000年代まで数量が増えていたにもかかわらず、である。
戦後続いた免許の制限は、清酒・焼酎産業にとって一定の貢献があったと思うが、
今では競争原理にそぐわないと考える人も多いと思う。
清酒では2020年、救済措置的に「輸出専用免許」が設けられ、話題になってる。
12月1日現在、5社:
●福島県只見の「ねっか」
●秋田県男鹿半島の「稲とアガベ」
●新潟市の「ラグーンブリュワリー」
●浅草の「木花之醸造所」
●島根県出雲の「台雲酒造」
が取得している。台雲酒造は台湾出身の方だそうだ。
本格焼酎も、新免許が出ない救済装置で「特産品焼酎免許」というのが少し前からあるそうで、
前述の「ねっか」をはじめ、何社かの取得者があるそうだ。
(ネットで検索してもどこが該当者なのか判然としないので、現在何社あるのかわからなかった。)
「新規免許を出さない状態は問題が出はじめた。
だが、この基本ルールは変えられない。そこで、例外的、あるいは救済措置的免許を考えた」
と言うロジックは「〇」、、、といいたいが、「△」だろう。
いまや基本ルールを変えて「新規免許」を許容すべき時代だと思う。
この30年を見ると、参入が比較的自由なワイン、ビール、ウイスキーは、
玉石混淆とはいえ若い造り手が増えて大いに活性化し、
技術やコンセプトは世界レベルになったと思う。
海外ではクラフトSake醸造所が増え、Shochu製造者も新規参入がある(後述)。
既存の焼酎や清酒の蔵元では反対も多いと思うが、
海外各国で造れるのに日本では免許を出さない、いうのは世界視点でみて理解しづらい。
焼酎や清酒のグローバル化を図るうえでも、新免許は出す方がよいと思う。
〇・・・泡盛が「古酒(クース)」の基準を厳格化
ここでいうクースは、シェリーのソレラのように「仕次ぎ」で甕から甕に移すのではない、貯蔵酒。
泡盛の貯蔵酒は甕、タンクなどでエージングするので琥珀色にはならないが、
とても味わい深いものがある。
2015年8月から泡盛のクースの定義が
「3年以上貯蔵が50%以上」から「3年以上貯蔵100%」になった。
これも、きっかけは、市場での問題を受けての変更だったと記憶するが、
30年間で私の記憶に残る「〇」である。
あとがきに詳しく書くが、
厳しいルールは短期的に苦しくても、長い目で見て商品価値をあげる。
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●▲■海外の本格焼酎生産者
クラフトサケなど、海外の「Sake(清酒)生産者」はよく話題になる。
海外の「Shochu(焼酎)生産者」はあまり話題にならないが、こんなブランドがある。
>>近年の焼酎生産参入者
■麦焼酎「UMAI!」@アメリカ・メリーランド州
(東海岸の「アメリカン焼酎カンパニー」の製品。社名通り、焼酎専門の会社)
■麦焼酎「犬神INUGAMI焼酎」@英国
(とても有力なクラフトビール「BrewDog」の製品。ウイスキー蒸溜所も傘下に持つ)
■米焼酎「ラーメン屋焼酎」@アメリカ・CA州
(カリフォルニアの有力蒸留酒ブランド「セントジョージ・スピリッツ」の製品の一つ)
■芋焼酎「波花」@アメリカ・ハワイ州
(「ハワイアン焼酎カンパニー」の製品。ホノルルから1時間くらい)
10年ほど前の日本の焼酎ブームの時は、
米国、ブラジル、中国、タイ、トンガ、ラオスなどの国で
本格焼酎を生産する会社が何社かあったが、その後消えたものもある。
今現在も続く、主だったブランドをリストアップしておく。
>>設立から10年以上の小規模焼酎生産者
■米焼酎「初霧・焼酎」@台湾
(台中の「霧峰郷農会」。小規模に清酒と焼酎を生産)
■芋焼酎「Mana Shochu」@ニュージーランド
(ニュージーランドの「マナ酒造」。地元のサツマイモで焼酎をつくる)
>>10年以上以前からある比較的大規模生産の焼酎ブランド
■芋焼酎「本格焼酎・南蛮鬼ごろし」@ベトナム
(ベトナムの「Tanaka Co.」の製品、日本向けが多い)
■米焼酎「本格焼酎・フエスペシャル」@ベトナム
(ベトナムの「Hue Foods」の製品、日本向けが多い)
■米焼酎「眞露・乙」@韓国
(Soju最大手の「眞露」の製品、日本向け商品だと思う)
>>10年以上継続的に北米で販売されるOEM焼酎ブランド
■麦焼酎「TyKu焼酎Soju」@アメリカ
(アメリカの有力清酒ブランド「TyKu」のPB焼酎。日本の大分製と記載)
■麦焼酎「MOONLIGHT(月のひかり)焼酎」@カナダ
(ベトナムの「Tanaka Co.」の製品。カナダではポピュラーな焼酎)
■麦焼酎「Tombo Shochu / Soju by SakeOne」@アメリカ
(アメリカ・オレゴンの清酒製造者「サケワン」の焼酎。
昔は「ベトナム製」としていたが、いまは「アメリカのバーレーと麹」とだけ記載)
以上に記したのはすべて「本格焼酎」である。
みなさん、「麹」で糖化しているのだと思う。
これだけ海外で焼酎生産者があるという事、
特に近年のアメリカや英国の参入者の顔ぶれをみると、
海外における焼酎Shochuの注目度は高い。
2020年代は、焼酎が世界で認知される10年だと考える。
(焼酎・泡盛編、終わり)
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●▲■ 「酒類業界の30年を振り返る」 の後記
きた産業105周年の5月から書き始めた「30年を振り返る」は
ビール、清酒、ワイン、ウイスキー、今回の焼酎の、計12回でしめくくりとします。
伸びているRTDや梅酒、シードルやジンについても興味がありますが、
1テーマ書くだけで予想以上に労力と時間がかかること、
そして来月から年も変わるので、これでいったん終わります。
今まで書いて改めて思ったことは、
「日本のお酒にはグローバル化の上での潜在リスクがとても多い」
ということです。
■モルトを使わない方式が主流の第三のビールが市場の過半
■度数で2倍程度までのアル添を許容する日本酒
■合成清酒とその輸出
■輸入原料に依存する国産ワイン
■フェイクではないかと指弾されるウイスキー
■Sojuと記載して販売される焼酎
■清酒や焼酎の免許制度
日本にいると、「当たり前、変えようがない、それでいい」と思うことが、
世界視点では、「ニッポンってそうなの、クールじゃない、これはヘンだ」に見えます。
日本の酒類産業にとって、グローバルマーケットは将来の要(かなめ)。
「クールジャパン」戦略で世界に売り込むなら、
世界視点でクールでない要素を修正すべきだと思います。
「日本の居酒屋文化、安い酒で楽しく飲む、それこそ日本の酒文化、
世界など気にせず日本の道を行けばいい」
「第三ビールも、合成清酒も、輸入原料ワインも、甲乙混和焼酎も、
価格が安くて、うまいのだから消費者にとってメリットがある」
「地ウイスキーやフェイクウイスキーで始めたブランドから、
やがてポットスチルを使った本格的ウイスキーブランドが誕生する」
などの考えもうなずけます。
しかし、これからますます縮小する酒類マーケットを考えると、
クールでない要素は10年以内に是正すべきだと考えます。
ボルドーワイン、シャンパーニュ、ドイツビール、スコッチウイスキーなど、
世界の有力なお酒には歴史的に厳しいルールがあって、
それがグローバル市場で価値を生み競争力を保つ源泉となっています。
前述した2015年の泡盛のクースの基準強化は、進歩だと思います。
2021年に日本ウイスキーの基準ができて良かったと思いますが、拘束力がない状態です。
ドイツの「ビール純粋令」、フランスの「ワインの厳しい規定」は、
制定当時は各社に負担を強いたであろうルールだったけれど、
数十年~百年レンジで見たとき世界でブランド力をもたらしたといえます。
日本のクールでない要素を修正するときは、
「今までの体制に妥協的なやり方」ではなく、
「未来や世界に通じる見直し」がもとめられます。
「厳しいルールがブランド価値を上げる」世界の先例を認識すべきと思います。
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2100年までの世界人口予測には様々ありますが、現実味を感じた記事を引用します。
世界人口は2064年をピークに減りだす(ワシントン大の予測)
30万年の人類史で、寒冷期や疫病で一時的に人口減はあったが
初めて衰退期がやってくる(日経新聞、2021年8月23日)
2060年代を待たずとも、世界の酒類産業は総量で減少期に入ると思います。
(ビールやワインは、もうすでに総量減少期に入っている?)
ただ、衰退期・減少期にあっても、お酒は人々に不可欠のものです。
国によって禁酒法の時期があったり、飲酒を忌避する宗教もありますが、
多くの人々にとって、お酒は食生活のうるおいとして欠かせません。
ちょっと大上段すぎるかもしれませんが、
人類史上、ワイン、ビール、ウイスキーなどは、
民族の文化を作り、人と人、国と国の交流を促し、
世界中で酒造りに情熱を傾ける人を生みだしました。
日本のお酒も今のうちに、世界でそのような役割をはたすお酒にしなければ、と思います。
いままでの30年を踏まえ、
これからの10年は変えねばならないことがたくさんあると考えます。
text = 喜多常夫
(連載した「30年を振り返る」は、素人視点で書いた内容で、
誤りや偏った見方、業界の皆様に失礼な点も多々あったと思います。ご容赦ください。)
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さて、ご紹介情報です。
●▲■ ご紹介情報 その1 アーカイブ情報 ●▲■
「本格焼酎・泡盛、333の蔵元リスト」
https://kitasangyo.com/pdf/archive/sake-info/shochulist2021.pdf
当社の調査による焼酎・泡盛の蔵元リスト。
単式蒸留焼酎の免許は600以上あるが、
「焼酎・泡盛が主力である事」など、独自の基準で333か所を掲載。
(リストの誤りなど、お気づきの点があれば、是非ご連絡ください。)
●▲■ ご紹介情報 その2 ROOTSディビジョン ●▲■
ルーツ機械研究所の「内製」機械(醸造協会誌のCM)
https://kitasangyo.com/pdf/archive/adposter-library/CM2021-ROOTS1.pdf
ルーツ機械研究所の「輸入」機械(醸造協会誌のCM)
https://kitasangyo.com/pdf/archive/adposter-library/CM2021-ROOTS2.pdf
機械設備のことならお任せください。
●▲■ ご紹介情報 その3 KK & K2ディビジョン ●▲■
「お酒の、キャップは、きた産業(KK)」(醸造協会誌のCM)
https://kitasangyo.com/pdf/archive/adposter-library/CM2021-KK.pdf
「パッケージのチカラ・ガラスびん(K2)」(醸造協会誌のCM)
https://kitasangyo.com/pdf/archive/adposter-library/CM2021-K2.pdf
お酒のキャップや、ガラスびんのことならお任せください。
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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」
https://kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html
2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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2006年4月以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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