●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.32 ●▲■
    発行日:2003 年8月27日(水)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■「原産地呼称」と「地産地消」
●▲■ワインページを新設「vinum,vini,vino,vinum,vino,vinum」

みどころご紹介●1▲「ワイナリーリストと自社管理で栽培している葡萄」
みどころご紹介●2▲「ワインのかもし醗酵」に関する資料
ご紹介アイテム●1▲「ワインボトルコンテナ」
ご紹介アイテム●2▲ NEW!「スリム500びん」コルク口とPP口あり
ご紹介アイテム●3▲(伊)Moriの「グラビティーフィラー」

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「2006年までに麦芽とホップをすべて生産者が特定できる契約栽培に切り替え」
サッポロビール(8月5日、日経新聞)

「消費者は鹿児島のいも焼酎は当然鹿児島のいもを使っていると思っている、
いも焼酎はあくまで農産物加工品、原産地呼称制度を確立すべき」
本坊酒造の本坊和人氏談(醸界タイムス、7月25日)

原料作物の育成・管理への酒造メーカーの積極的関与や、
原産地明示によるブランドの確立、
それによる食品の安全性確保はとめられない流れにみえます。

いも焼酎の原料芋も輸入品が一部使用されているとのこと。
グローバリゼーションによるコストや原料確保のメリットは大きい、
一方、原産地呼称の考え方とのトレードオフである点、また
原料がどんどん輸入品にシフトしていくことのリスクとのバランスは、
非常に難しい問題であると思います。

ただ、個人的には少しでも「地産地消」に近づくことによる
「食産業・食自給の安全保障」は今後ぜひ必要だと思いますし、
「原産地呼称」と「地産地消」の思想は相通じていると思います。
(地産地消:地元で栽培・生産したものを地元で加工・消費する事。
ビールや、特定種類の焼酎などでは実行困難ですが。)

少し前、東京農大の小泉武夫先生の講演を聞く機会があって、
先進国の1970年と2000年の総合食料自給率の紹介がありました。

>> オーストラリア:205%→327%
>> フランス:104%→136%
>> アメリカ:112%→127%
>> ドイツ:68%→100%
>> 日本:62%→39%

30年間に他のどの国も改善し、100%をクリアしているのに、
「嗚呼日本だけ、なんたる、惨たる、数字かな」(字あまり)

たとえ戦争や経済恐慌が起きなくても、
BSE(狂牛病)のような未知の問題が輸入食料で発生したら、
日本沈没だなあ、、、コワイ。

日本の農業の現実を考えると数字の改善は容易ではありませんが、
小泉先生は「地産地消が解決の糸口になる」、
という趣旨のことを講演で言われていました。

原産地呼称には、「ブランド構築」や「食の安全性」のほかに、
「地産地消的要素」「食自給の安全保障的要素」もあると思います。


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さて、原産地呼称制度(AOC)はワインが本家。
地産地消(というより地産地加工)もワインこそが本家本元。

そこで当社のホームページリニューアルご紹介第三弾。
新設のワインのページです。

●▲■ みどころご紹介その1 ●▲■
「日本の全ワイナリーと、自社管理で栽培している葡萄」
http://www.kitasangyo.com/Wine/Winery-List.html

二つのボタンをクリックしてみてください。
「日本の全ワイナリーと自社管理で栽培している葡萄品種」、
それに「集計分析シート」が出てきます。

日本のラベル表示では、たとえば「カベルネ」と書いてあっても
自社農園のカベルネか、契約農園のカベルネか、
アメリカやオーストラリアのカベルネが混ざっているのか、
わからない場合がある。

一方で近年、自社栽培や契約栽培に力を入れるワイナリーが増えているし、
原料調達ルートを積極的に公開する動きもある。

どこかに、各ワイナリーが実際に栽培しているぶどうの一覧資料、
があるはずだと思って探したが見つからない、、、
それなら自分でリストを作ってみよう、
幸いこの3年ほどで全国の過半のワイナリーを
実地訪問した経験である程度の情報がある、、、
といったことでリスト作りをスタートしたもの。

日本のワイン産業情報を外国にも発信すべし、と思い、
英語でも閲覧できるようにしています。

完全なものではありませんし誤謬もあるとは思います。
創業年が不明なワイナリーもずいぶんあります。
全国のワイン関係の皆様、
よろしければ自社情報やお気づきの点を是非お知らせください。
mailto:wine@kitasangyo.com

資料のイントロにも書いていますが、
「アメリカのように欧州系ワイン好適種が中心になっていくのか、
それとも甲州やヤマブドウなどに独自の境地を築いていくのか、
日本のワイン産業の動向を継続的にウォッチしたい」、と思います。

ちなみに、少々外国の関連情報を書きますと、、、

カリフォルニア州で90年から98年にかけてもっとも栽培面積が増えた品種:
>> シラー:500エーカーが7,200エーカーに(1440%)
フランスで90年から99年にかけてもっとも栽培面積が増えた品種:
>> シャルドネ:19,900ヘクタールが35,300ヘクタールに(177%)
ドイツで90年から99年にかけてもっとも栽培面積が増えた品種:
>> ピノノアール:5,600ヘクタールが8,600ヘクタールに(153%)
(以上、サントリーの大川氏の2001年醸造協会主催の講演より)


●▲■ みどころご紹介その2 ●▲■

「ワインのかもし醗酵」に関する資料
http://www.kitasangyo.com/Archive/for-Wine/maceration/maceration-F.htm

浅学ではありますが、
かもし醗酵に関して見聞きした資料をまとめたものです。
ワインのトップの「アーカイブ」の項目に含まれます。

ワインのトップ「vinum,vini,vino,vinum,vino,vinum」
http://www.kitasangyo.com/Wine/Wine-Page.html

喜多産業トップ「creating new value in packaging」
http://www.kitasangyo.com

、、、もよろしくお願いいたします。
他社にない情報量でホームページをリニューアルしたつもり。
「情報創造力、情報発信力の喜多産業」
を実践していきたいと思っております。


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さて長くなりますが、最後に商品のご紹介もさせてください。

●▲■ ご紹介アイテムその1:K2ディビジョン ●▲■ 
「ワインボトルコンテナ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/W-B-Container.htm

若干数の在庫を持っております。お引き合いください。


●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■
新型「スリム500びん」、コルク口とPP口あり
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/slim500.html

今月新しく製作した全高350mm(PP口は358mm)の背の高い壜。
プレミアムクラスのワインや清酒・焼酎にご検討ください。


●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■
イタリアMoriの「グラビティーフィラー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/mori3&6filler.html

シンプルな構造で、充填スピードが速い。価格もリーズナブル。
6本スタンド付きと3本卓上型の在庫あり。
      (text:喜多常夫)

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紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
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tel.06-6731-0251 osaka@kitasangyo.com
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