●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.33 ●▲■
    発行日:2003 年9月22日(月)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■ ミラノからブゥオンジョルノ
●▲■ イタリア・トリビア:「コンビニは、、、ない」
●▲■ 「スローサケ(酒)」の定義
●▲■ コンビニと「スローサケ」「スローフード」「スローライフ」

みどころご紹介●1▲「N2−O2−CO2ガス関連文献」オープン
ご紹介アイテム●1▲「陶器製のサーバー」(資料改定、ed.3)
ご紹介アイテム●2▲「手回し式バスケットプレス」(資料改定、ed.6)
ご紹介アイテム●3▲「手回しブドウ破砕機」(参考資料)
ご紹介アイテム●4▲「enolta mapanのコルク打栓機」(資料改定、ed.3)

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ミラノからBuongiorno(ブゥオンジョルノ)。

喜多産業のPR誌「酒うつわ研究」で、
「シーナズ・ウォッチング」を担当しているシーナ.K.エミリです。
夏前からミラノに里帰りしてます。

さて、イタリアは世界に誇るスローフード運動の発祥地にして本場。
久しぶりに日本からイタリアに帰ると、
改めて日伊の食スタイルの差に愕然。
イタリアはホント、「スロー」です。

先日カリフォルニアのナパ(ワインで有名なところ)の
マンマ(母ではなく、知り合いのおばさんですが)と話してたら
「ナパ・バレーにマクドナルドはないのよ。
入ってこないように市民みんなでプロテクトしているの」とのこと。
とーっても、いいことですねえ。(*⌒ヮ⌒*)

ちょっと似た、イタリア・トリビアをひとつ。

「イタリアには、コンビニ、一軒もありませーん」

へぇぇぇーーーーー、へぇー、へぇー、「85へぇ」!?
一部の人しかわからないギャグですね (^_-) ゴメンナサイ。


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「セブンイレブンが1万店舗を超えた」
という日本のニュースを聞きました。
個人的には、チョットコワイ。(-_-;)

銀行機能や公共料金の支払い、郵便局機能も兼ね備え、
そのうち選挙投票もコンビニで、なーんてなるんじゃないのかしら?

かく言う私も大阪では2-3日に1回はコンビニを利用する、
その日のお弁当や惣菜を買うことがよくある、
という生活でしたが、
イタリアに帰ると不思議に、コンビニなしで快適生活。

マクド(嗚呼、麗しき大阪弁)をはじめとするファーストフード店が
未来を担う子供たちの味覚を阻害しているのは事実だと考えますが、
工場で大量生産されるコンビニのお弁当も同罪ではないか、、、

セブンイレブン、ローソンやファミマ(これも大阪弁かな)は、
子供より大人の利用者がおおいので、
日本人全体のライフスタイルに影響する分むしろ罪深いと思います。

ミラノに里帰りして改めて日本の暮らしを思い出すと、
全国津々浦々に広がるコンビニ(これも大阪弁なの?)こそ、
ファーストフード、ファーストライフというウィルスを撒き散らす、
元凶ではないのかしら、、、

チェーン化したコンビニシステムそのものが
スローライフを阻害している、と考えたりしています。


<注>「スローフード」ムーブメント:
このメルマガの読者はほとんどの方がご存知だと思いますが、
別にゆっくり食事をすることではありません。
北イタリアのクーネオの小さな村で始まった、
ファーストフードの拡大に対抗する食スタイル、
というかライフスタイルに関する運動。

「伝統的な食材や料理、質のよい食品・お酒を守る」、
「良質の食材を提供する小生産者を守る」、
「子供たちにおいしい味を伝える」、、、
さらには
「オーガニック栽培や地産地消を進める」、
「スローフードを通じたスローライフで人生を見直す」
といったことがその趣旨ですね。

私は大いに共感。で、一句。
「車の運転ファーストなれど食事はスローせざるべからず」
それがイッタリーです。


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さて、お酒はもともとスローフード運動の重要な柱。
先のスローフードのレンマをお酒版に書き直してみると、、、

1.「伝統的なお酒、質のよいお酒を守る」
2.「良質のお酒を造る小生産者を守る」
3.「お酒ビギナーにも美味い酒を飲めるチャンスを作る」
4.「オーガニックや無添加のお酒、原産地呼称を進める」
5.「よいお酒といっしょにスローフード、スローライフを楽しむ」


勝手ながらこれを「スローサケ(酒)」と命名しましょう。
定義は上の5条件。

実際、イタリアのスローフード協会が行っている事業の一つに
毎年全国の膨大な量の「市販」ワインをブラインドテストで評価し、
格付けを行う、というものがあります。

http://www.slowfood.com/
が、スローフード協会のサイト(英語)ですが、
ワインの項目を検索してもらうと、
Tre Bicchieri(グラス3つ=最優秀)賞のワインを見れますよ。


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日本ではお酒を売っているコンビニがたくさんありますが、
9月からの「酒販免許自由化」で、
もっと多くのコンビニでお酒が買えるようになるのですね。

日本で販売されるお酒の総量の中で、
コンビニで売られるお酒の比率は今後ますます高まるのでしょうが、
そのことが「スローサケ」を遠ざけないかと心配。

巨大化する大手コンビニに並ぶお酒の基準は、
「コスト競争力、供給体制、広告力、、、」などが中心でしょう。
「良質、伝統的、小生産者、味を伝える、、、」などという
スローサケの概念と相いれない部分が多いのではと危惧します。

「シーナズ・ウォッチング」でも書きましたが、
イタリアでは(多分フランスでも)、20−30年前は、
安物のテーブルワインをガブガブ飲むのが当たり前だった。
けど、いまや、そんな人はほとんどいません。

多くの人が質のよいお酒や食事に目覚め、
「クォリティーワインをボトルで楽しむ、それも時々ね」
になりました。

一方日本は、
安い発泡酒、安い缶チューハイ、安い紙パック清酒、、、
なんだか逆に向かってないでしょうか?

「スローサケ」でスローフードとスローライフを楽しむ、
そういう「酒文化」を築きたいですね。(>~_~<)


ではまた! チャオチャオ!! (text:Sienna K. Emiri)

なお、「シーナズ・ウォッチング」バックナンバーは、
http://www.kitasangyo.com/Archive/SUR/SUE-BackNumber.html
でご覧になれます。(「酒うつわ研究」の2、3、4ページ目)


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ホームページリニューアルご紹介。

●▲■ みどころご紹介その1 ●▲■
「N2−O2−CO2ガス関連文献」オープン
http://www.kitasangyo.com/Archive/Gas/Gas.htm

窒素のビールへの影響、酸素のビールへの影響など、
ちょっとアカデミックな資料です。
アルコール飲料のガス技術のことは喜多産業にご照会ください。


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商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介アイテムその1:K2ディビジョン ●▲■ 
「陶器製のサーバー」(資料改定、ed.3)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/touki_tsubo.html
ラインナップを強化しています。
焼酎、泡盛などの量り売り用やディスプレー容器としてどうぞ。


●▲■ ご紹介アイテムその2、3:ROOTSディビジョン ●▲■
「手回し式バスケットプレス」(資料改定、ed.6)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/manualbasket.html
「手回しブドウ破砕機」(参考資料)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/grapecrusher.htm
ワインの少量仕込みや試験醸造目的の、
手回しのプレスと手回しのブドウ用破砕機。

イタリアものです。
「スローワインメーキング(?!)」を楽しんでください!


●▲■ ご紹介アイテムその4:ROOTSディビジョン ●▲■
「enolta mapanのコルク打栓機」(資料改定、ed.3)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/enolta_corker.html
最近、清酒やビールでもワインコルクやシャンパンコルクでの
商品化のお問い合わせがあります。
各種コルク打栓機がありますので、ご照会ください。

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紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
西日本担当:大阪営業部 
tel.06-6731-0251 osaka@kitasangyo.com
東日本担当:東京営業部 
tel.03-3851-5191 tokyo@kitasangyo.com
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