●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.331 ●▲■

発行日:2026年7月27日(月)
■ アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報 ■

発行:きた産業株式会社 https://kitasangyo.com



------------------< 目 次 >------------------

●▲■ クラフトビール(地ビール)統計データ
   ● (イントロ)東京人は日本一、ビールを飲む!?
:47都道府県で、東京の1人当たりビール消費量は突出
   ● 日本のクラフトビール醸造所数は5年で倍増、998軒@2025年末
   ● 998のうち東京に133も!(でも、もっとあってもよい?!)
● 人口10万人当たりの軒数・日米比較:日本0.81軒 vs アメリカ2.82軒
最も多い都道府県/州の比較:東京0.93軒 vs CA州2.39軒

text = 喜多常夫


ご紹介情報●1▲ パッケージデザイン・アーカイブ 「ZKシリーズのご採用商品事例」
ご紹介情報●2▲ パッケージデザイン・アーカイブ 「VINOLOKのご採用商品事例」
ご紹介情報●3▲ 清酒アルミ缶生産の卓上3機種 YouTubeビデオ(1m 19sec)



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近着の「酒販ニュース」(2026年6月1日号)という業界紙に、
「2024年度(24.04~25.03)の県別成人1人当たり酒類消費量」
という一覧表が掲載されていて、興味深いと思った。


表には、北海道から鹿児島まで県別に、
各種酒類毎に成人1人当たり消費量の数字が書かれているのだが、
(なぜか、「沖縄分除く」、の注釈あり)
「ビール」について、多いものから順に並べて抽出してみると以下の如し。



●▲■ビール
1位  東京    37.09L
2位  北海道  29.56L
3位  岩手    28.58L
4位  石川    28.30L
5位  大阪    25.65L
全国平均   22.49L


「ビール消費量は東京が突出」
「2位を25%上回り、全国平均を65%も上回る」

というのが、今回のメルマガ本論のイントロ。

なぜかはよくわからないが、
東京人は、他県民に比べてビールを圧倒的に多く飲むようだ。
(表は「沖縄分除く」データだが、オリオンのある沖縄も多そうだ。
沖縄も上位にはいるのではないか。)

なお、このデータは、税制上の「ビール」のランキングだと思われる。
「発泡酒」や「第三」を含む「ビール類」のランキングではないが、
「ビール類」全体としても、東京が突出していると類推できる。


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確かに東京の37.09Lは突出している。
ただ、自分自身にあてはめてみると、、、
週に最低でも缶ビール3本以上(=1L以上)飲むので、年間換算52L以上。

「週3缶以上=52L以上」ははごく平均的だと思うので、37.09Lは多くないと思うが、
「飲まない人」や「ソバーキュリアン」などと均すと、上記のような数字になるのだろう。

なお、「成人1人当たり」ではなく、
「人口1人当たり(パーカピタ)」の時系列データは、以下にある。
https://www.kitasangyo.com/pdf/e-academy/osake-s/osake_s_2402.pdf

やや古いが、2021年時点で以下の通り。

日本=33.2L
アメリカ=72.6L
ドイツ=80.4L
チェコ=184.1L

注)この資料での日本は、「発泡酒」や「第三」を含む「ビール類」全体のデータ
日本人はピーク時の1994年には60L飲んでいたが、今や半減。
これも、「飲まない人」「ソバーキュリアン」が増えたことの影響が大きいだろう。


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今回メルマガはビールの話なのだが、ついでに、
同じ「酒販ニュース」の記事から、他の酒類のランキングも抽出しておく。

●▲■清酒
1位  新潟    7.66L
2位  秋田    6.35L
3位  石川    5.98L
4位  長野    5.91L
5位  山形    5.81L
全国平均   3.67L

●▲■ウイスキー
1位  ■山梨  3.10L
2位  東京   3.01L
3位  ■宮城  2.82L
4位  ■青森  2.55L
5位  大阪   2.41L
全国平均  1.98L

●▲■焼酎乙類
1位  鹿児島   18.75L
2位  宮崎    14.35L
3位  熊本     8.00L
4位  大分     7.54L
5位  福岡     5.79L
全国平均  3.34L

●▲■果実酒
1位  東京    7.76L
2位  山梨    5.65L
3位  神奈川   4.02L
4位  ■和歌山  4.01L
5位  ■埼玉   3.69L
全国平均  3.16L


「まあそうだろう」、がほとんどだが、
「意外である=■」、もあって、
「秘密のケンミンSHOW」のネタになりそうである。



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閑話休題、今回の本論は地ビール(クラフトビール)である。

当社では、1995年に地ビールが始まって以来、
全国の地ビール醸造所をリストにして、毎年更新を続けている。

遅ればせながら、2025年末のデータが更新された。

●▲■ 全国地ビールリスト@2025年末 ●▲■ 
https://www.kitasangyo.com/beer/MAP.html 

注)地ビールリストは当社の独自調査に基づくもの。
誤りなどがあるかもしれません。
お気づきの点があればご連絡ください。


過去31年間で1,252軒が開業、254軒が閉店。
差し引きして、2025年末現在、地ビール醸造所総数は998軒となった。

注)開業・閉店は当社の独自判断に基づくもの。
たとえば、
「既存醸造所で経営者が変わった場合」、
「醸造所はそのままで社名・ブランド名が変わった場合」、
「場所が移転した場合」、、、などで、
「閉店1+開業1とカウント」するか「閉店・開業にカウントしない」かは、
判定が難しい場合も多いが、個別の状況に応じて独自判断しています。
閉店と判定した254は、所在県・創業年と社名イニシャルで記録しています。


現在、酒類の中で一番多い酒造所は「清酒」で、
免許を持つ清酒製造場数は1,500くらいあるが、
実際に清酒醸造を行うのは1,100くらいだと思う。

「地ビール醸造所」(発泡酒規格も含む)の998(=約1,000)は、
実際に醸造している数である。

地ビール醸造所の数が、
実動の清酒醸造所の数を追い越す日が近いかもしれない。(2030年までか?)


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31年間の推移や現状分析を、スライド6枚にまとめている。

●▲■ 日本の地ビール、1995→2025 31年の歩み ●▲■ 
https://www.kitasangyo.com/pdf/craftbeer/craftbeer_statistics.pdf 


最初のスライドのグラフに示す通り、地ビール醸造所の数は、近年急増している。
2020年末には492だったものが、2025年末に998。
5年で2倍以上(!)である。
まるでコロナ(2020年からパンデミック)が契機となったかの如し、である。


分析の後半の県別データを観察すると以下の如し。

●▲■県別の地ビール醸造所の軒数のランキング@2025年末
1位  東京    133軒
2位  神奈川    67軒
3位  北海道    50軒
4位  長野     43軒
5位  大阪     42軒
全国総数   998軒


イントロで、東京の一人当たりビール消費量が突出していることを書いた。
加えて、人口も47都道府県の中で東京が突出している。
故に、東京の133軒は「とても多い」ものの、「必然」と言える。

133軒もあって東京は飽和状態、、、かというと、
以下のデータの通り、個人的にはまだ増える余地があるように思う。



●▲■人口10万人当たりの地ビール醸造所数のランキング@2025年
1位  山梨    3.08軒
2位  島根    2.22軒
3位  長野    2.20軒
4位  鳥取    1.72軒
5位  沖縄    1.70軒

22位 東京    0.93軒
: 
44位 大阪    0.48軒
全国総数  0.81軒

東京は人口がとても多いので、
133軒もあっても、「10万人当たり」でみると、
0.93軒でしかなく、県別で22位。

個人的には
「他県と比べて東京はまだ増える余地がある」、
「1.5~2倍=200~250軒くらいあってもよい」、
ようにも思う。

また、以下のような数字との比較でも0.93軒は少なく、
拡大余地があるように思える。

東京の10万人当たり「フランス料理店」の数:7.09軒
東京の10万人当たり「イタリア料理店」の数:11.05軒
東京の10万人当たり「中華料理店」の数:46.89軒
(ネットで検索した情報、2021-23年頃のデータ)


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余録ながら、、、
山梨は意外な県であると思った。

■「(海がないのに)人口当たりで『すし屋』が日本一多い県」
とはよく言われるところだが、
■「人口当たりで『クラフトビール醸造所』が日本一多い県」
であり、先述のとおり、
■「成人一人当たり『ウイスキー消費量』が日本一多い県」
でもあるのは、意外である。


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「日本」と、クラフト先進国「アメリカ」を比べると以下のごとし。


■日本@2025年;
クラフトビール醸造所数:998軒(きた産業による)
人口:1億2,305万人
→ 人口10万人当たり0.81軒
※ビール類全体におけるクラフトビールの量的シェア:2%弱(微増傾向)


■アメリカ@2025年;
クラフトビール醸造所数:9,778軒(BAによる)
人口:3億4,728万人
→ 人口10万人当たり2.82軒
※ビール全体におけるクラフトビールの量的シェア:13%強(減少傾向)


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日本47都道府県、アメリカ50州で、
クラフトビール醸造所が最も多い「東京都」と「CA州」を比べると以下のごとし。


●東京都@2025年;
クラフトビール醸造所数:133軒(きた産業による)
人口:1,425万人
→ 人口10万人当たり0.93軒


●CA州@2025年;
クラフトビール醸造所数:939軒(BAによる)
人口:3、935万人
→ 人口10万人当たり2.39軒



この日米比較からも、
日本や東京のクラフトビール醸造所の数はまだ伸張余地があるように見える。

一方、
過去のメルマガで何度か書いた通り、
この2-3年、アメリカではクラフトビールが失速、
量的に減少しているうえ、
開業より閉店が多い状態が続いて、全体数が減り始めている。
アメリカではクラフトディスティラリーの数も急減している。

「クラフト」というビジネスモデルは、総論として、
21世紀1Qで世界的に大きく伸びたが
21世紀2Q(=2026年以降)は頭打ち、あるいは縮小
するように思う。

(「クラフトの縮小」というより、「アルコール消費の縮小」の要素も大きいが)


「東京では増える余地がある」、と書いたが、
アメリカのように逆境になる日が近づいている可能性もある。
予測は難しい。


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一国の中で、その首都の酒造所数が最も多い、
というのは、面白い状態だと思う。
ロンドン、パリや、台北、ソウルには、酒造所はそれほど多くない。
東京のクラフトビール醸造所の数の多さは珍しいケースだと思う。

「クルマ」カルチャーのアメリカと違って、
日本、なかんずく東京は、
「パブリック・トランスポーテンション」カルチャーで、
ビール飲みには大変ありがたい街である。

東京に集積するクラフトビールは、
世界の中でのTOKYOの魅力になりうると思う。

                                   text = 喜多常夫



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さて、当社情報のご紹介です。

●▲■ ご紹介情報 その1:KK ディヴィジョン ●▲■

パッケージデザイン・アーカイブ(写真資料)
「サケびん口クロージャ・ZKシリーズのご採用商品」(全25ページ)
https://www.kitasangyo.com/pdf/archive/package-designs/DRB2025_ZK.pdf




●▲■ ご紹介情報 その2:K2 ディヴィジョン ●▲■

パッケージデザイン・アーカイブ(写真資料)
「ガラス栓・VINOLOKのご採用商品」(全8ページ)
https://www.kitasangyo.com/pdf/archive/package-designs/DRB2025_vinolok.pdf




●▲■ ご紹介情報 その3:ROOTS ディヴィジョン ●▲■

小ロットで清酒アルミ缶を商品化するための、卓上3機種セット。
卓上充填機「WGF Mini」+缶巻締機「ハンドシーマー」+手回しラベラー「はっ太郎」
展示会でのデモ運転のYouTubeビデオ(1m 19sec)。
https://youtu.be/9ud11BltwLE?si=FDjSp58xgCavpZTd






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