●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.56 ●▲■
    発行日:2005年 3月3日(水)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 特 報 >------------------

来週、3月8日から11日まで東京の幕張メッセで開催される、
 FOODEX JAPAN 2005(国際食品・飲料展)に出展します。
     http://www.jma.or.jp/foodex/
 当社が提案するさまざまなパッケージ事例を
       一堂にごらんいただけます。
   ブースは6S-238。 ぜひご来場ください!


------------------< 目 次 >------------------

●▲■ クロージャ・メーカーとしてのアーカイブ資料(後編) 
(その3)「日本ワインのコルク・コレクション」
       シャトー・ラツールのコルク栓には上下がある!?
(その4)「ワイン・コルク栓の世界市場分析」
       先進国では「伝統の酒、縮小の法則」


ご紹介アイテム●1▲「選果コンベアシステムのコンポーネント」
ご紹介アイテム●2▲ハイテク・バスケットプレス「Vintage23」
ご紹介アイテム●3▲(参考資料)シャンパン製造のための機械・器具
ご紹介アイテム●4▲合成コルク「ノマコルク」

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キャップ製造業の性(さが)というべきか、
「ふた」は何でも気になる。
前回の「酒ぶた」と「地ビール王冠」に続き、今回は「コルク栓」。


●▲■アーカイブ資料(その3)「日本ワインのコルク・コレクション」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/cork_J.htm


ワイン設備の仕事を手がけるようになってから、
自宅で飲んだワインのコルク栓を残す習慣になった。
写真は、たまったコルクから、
「日本ワイン」のコルクだけを選び出して撮影したもの。

写真のコルクの数を数えると84個。
期間は5年ほど。
ゆえに、私が飲んだ日本ワインは年平均16.8本。

同じ期間にたまった外国ワインのコルク栓が
手提げ紙袋いっぱいになりつつあるのに比べると、
日本ワインのコルク栓、84個は僅かである。

標準的ワイン愛飲家に比べては
ずいぶん多量かつ多種類の日本ワインを飲んだ、とは思うが、
それでも正直なところ、
外国ワインを飲むことのほうが圧倒的に多い、今のところは。

ただ、掛け値なしに、
この5年で日本ワインの品質はずいぶん向上したと思う。
いつの日か、外国ワインより、
日本ワインを多く飲む日がくるかもしれない。。。


当社は「コルク輸入商」として創業した。
戦前のコルク樫の樹皮サンプルが戦災にあわずに残っている。
ポルトガルから持ち帰った種(大きなドングリ)を撒いて育てた
コルクの木は今も実家の庭にあり、毎年春に新緑の若葉がでる。

「古いコルク樹皮と、日本で育ったコルクの若葉」の写真とともに、
日本ワインのコルク・コレクションを、アーカイブに保存。。。


●▲■コルク挿話(その1)
日本ワインではないが、コルクのエピソードを一つ。
ワインのコルク栓には上下が無い。
上下どちら向きに打栓してもおかしくない焼印や印刷になっている。
が、私の気付いた限り唯一、上下のあるデザインで
必ず一定の向きで打栓してあるワインがある。
ボルドーの5大シャトーの一つ、Ch.ラツールである。

昨年、Ch.ラツールを見学する機会があった。
いったいどんなハイテク機で方向をそろえてるの、
と尋ねたら、
「手で1個1個向きをそろえて供給する」!!
さすがグランシャトー、恐れ入谷の鬼子母神、でした。

●▲■アーカイブ資料(その4)「ワイン・コルク栓の世界市場分析」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/wineclosure.pdf

世界各国のコルク使用量は一体どうなっているのか?
ワインのクロージャには天然コルク以外にどんな選択肢があるか?
という2ページ資料。

「国別のワイン・コルク使用量」のデータは、
ありそうなのにどこにもなくて、
複数のコルク業界人(ポルトガル人)のインサイダー(?)情報、
国別ワイン生産量情報、などを元に作成したオリジナル版。

2ページ目のワイン・クロージャに関する資料は、
昨年、「ソムリエ」誌(日本ソムリエ協会発行)でコルク特集があった時、
情報提供依頼があって作成し、クレジット入りで引用されたもの。

1年間に世界で使用されるワイン・コルク栓は、
30-40年ほど前は「250-300億個」を豪語、
数年前まで「150-160億個」といわれていたが、
いまでは資料1ページのとおり「135億個くらい」らしい。

しかもそのうち純粋な天然コルクは85億個くらいで、残りは
テクニカルコルク、合成コルク、金属キャップ(2ページ目記載)
など代替クロージャに置き換わっている。


コルク栓の減少分だけワイン需要も落ちている。

世界全体では、ワインの消費量は減り続けている。
ここ30年ほどで700-800万キロリットル減少といわれる。

米、豪、南アなど新世界では生産、需要とも伸びているのだが、
パーカピタ(一人当たり)で年100リットル以上飲んでいた
仏、伊などのオールドワールドの消費量が
わずか2世代(半世紀)くらいの間に半減した影響が大きい。

ライフスタイル(飲酒スタイル)が、世代によって急変するのである。
グローバル化による急変、とも言える。

話は変わるが、清酒も需要縮小が危機感を持って伝えられる。

一升びんの王冠の数に関して言えば、
30年ほど前は「7-8億個」を豪語したものが、
いまでは焼酎を含めても「2億個程度」と思う。嗚呼。。。

業界関係者としては、ぜひとも回復してほしいのが切実な願い。
しかしながら先進国では、「伝統の酒、縮小の法則」がある。

先進国の自国伝統の酒、すなわち
フランスのワイン、
イタリアのワイン、
ドイツのビール、
アメリカのバーボン、
イギリスのスコッチ、
そして、
日本の清酒、
これらはすべて自国内需要が縮小している。
焼酎も将来ある時点では縮小に転じる場面がくるだろう。

「縮小」でなく「成熟」というべきかもしれない。
お酒だけでなく伝統的生産財の共通特性である。

成熟あるいは縮小に転じたその先、他国ではどうしているか、
ワインも、スコッチも、ビールも、
「世界市場」と「高品質化」に活路を見出している。

言い方を変えれば「ブランド化」に活路、とも言える。
清酒の活路も同じだろう。

少し前の新聞に、
「2004年、ジョニ黒(ウィスキー)が一番伸びたのは中国、
ディアジオは中国がスコッチの成長フェーズに入ったと判断し今後注力」
などと出ていたが、事ほど左様、である。


なんだか、話がそれてしまったが、
コルクの世界動向の資料を、アーカイブに保存。。。


●▲■コルク挿話(その2)
コルクのエピソードをもう一つ。
今年のお正月、何気なくテレビを見ていると
「世界のミリオネヤー」みたいな番組をやっていて、
「コルク億万長者、ポルトガルのアメリコ・アモリン。
コルク業で世界制覇。今やホテル、カジノも経営。
総資産2160億円。」(金額だけ思わずメモった)
豪壮な邸宅で当のアモリン氏もご登場だった。

資料の2ページ目に、
世界最大のコルク・サプライヤーはAmorim & Irmaos、
と記載していますが、この人の会社です。
数量が減っても儲かるとは、
ビジネスのコツを教えてほしい、、、!?

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さて、当社の商品紹介です。今回はワイン関係の商品。

●▲■ ご紹介アイテムその1:ROOTSディビジョン ●▲■ 
「選果コンベアシステムのコンポーネント」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Selection_spec.htm

オールドワールドでもニューワールドでも、
ぶどう選果システムは、ワイン品質のために
業界でもっとも注目されているシステム。

ただ、設備を単品で調達すると前後工程との整合性が問題になりやすい。
システマティックに組み合わせのできる
DIEMMEのシステムをお勧めしています。


●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■ 
ハイテク・バスケットプレス「Vintage23」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Vintage.htm

フランス、イタリアの銘醸では、ステンレスタンクから
昔ながらのコンクリートタンクに回帰する動きがあるのは、
よくワイン雑誌で伝えられるとおり。

葡萄を搾るのも、メンブランプレスばかりでなく、
昔ながらのバスケットプレスに回帰するところが増えています。
ハイテク技術を融合させたDIEMMEの新型機です。


●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■ 
(参考資料)シャンパン製造のための機械・器具
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/Chmachines.htm

シャンパンを小規模に作る場合の機器に関して
調べた資料。ご参考に。


●▲■ ご紹介アイテムその4:K2ディビジョン ●▲■ 
合成コルク「ノマコルク」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/nomacorc.html

ご利用いただくところが増えています。
ワインだけでなく、清酒・焼酎用途にも。
無地品はケース(3000個)単位で出荷可能。

               (text:喜多常夫)

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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
西日本担当:大阪営業部 
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