●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.62 ●▲■
発行日:2005年 8月17日(水)
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com
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●▲■ 「60年前、40年前、そして今」
●シンガポールでの奇妙な体験
■ブルワリーパブとアイリッシュパブ
ご紹介アイテム●1▲ビール缶詰機「Beer Radix III」
ご紹介アイテム●2▲窒素ガスブレンダー
ご紹介アイテム●3▲ビール、ワイン、清酒、焼酎の送液ホース
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(今回は、米国シアトル在住のゲリー・メリウォルの寄稿です。)
久しぶりに日本に来ています。
今回はシンガポール経由で日本にきたのですが、
シンガポールでの奇妙な体験を書きます。
シンガポールにはビールの仕事で何度か行ったことがありますが、
最後の訪問から5年ぶり。
その間に空港やチャイナタウンに地下鉄新路線が開通して、
ずいぶん便利になりました。
経済的に豊かで、緑多い清潔な都市であることは変わりません。
さて、8月9日はシンガポール建国40周年記念日。
たまたまこの前後にシンガポールに滞在しましたが、
多くの市民が街に繰り出し、大変な賑わいでした。
建国40年という節目だけに、
記念日の数日前からテレビは歴史を振り返る番組でいっぱい。
60年前の日本との歴史を伝える部分がとても多かった。
テレビの特別番組で、
私は初めてシンガポール近代史のアウトラインを知りました。
「日本軍は1941年暮れの真珠湾攻撃後、
日をおかずして英国の海峡植民地に侵攻し、
難攻不落と言われたシンガポール(英国植民地)を瞬く間に奪った。
1942年の陥落後、シンガポールは「Syonan−昭南」という名前を与えられ、
1945年の日本敗戦まで3年8ヶ月間、日本統治下にあった。」
シンガポールはシナ、マレー、インディア、アラブなど
さまざま人種の暮らす国。
中国系には弾圧を、インド系には独立支援(対英戦略として)を、
など人種によって統治方針が異なったが、
総括して悲惨な時代だった。
テレビは、日本軍による弾圧・虐殺があった暗黒の日々を
記録フィルムで、また証言者のインタビューを交えて紹介していました。
終戦後、他の海峡植民地(ペナンとマラッカ)はマレーシアに吸収され、
またアジアの他の国々も独立を回復した。
それらの地域や国と違ってシンガポールの複雑なところは、
終戦後、英国植民地に復帰→英国自治州に昇格→マレーシアへ併合
→最後は65年にマレーシアから独立、という紆余曲折だったこと。
故に、戦後60年だが、シンガポール独立からは40年なのである。
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さて、以上のようなことは先刻ご存知の方が多いでしょうし、
私が書こうと思ったのは、シンガポール近代史ではありません。
以下の体験を紹介したかったから。
シンガポールは英語と中国語の両方が使われているほか、
日本人も非常に多い。
シンガポールのテレビでは、チャンネルを変えると、
アメリカやイギリスのテレビ番組はもちろん、
日本のテレビ放送も、中国のテレビ放送も、
同時並行、というか同列で見ることができる。
シンガポールのテレビ局が日本軍や「ケンペイタイ」による
虐殺や斬首の歴史証言を報道しているまさにその時に、
チャンネルを変えれば、
日本のNHKがアメリカの原爆投下や無差別爆撃の特別番組をしている。
原爆や焼夷弾が如何に非人道兵器であり、
アメリカの誤った戦略であったかを検証している。
またその隣のチャンネルでは、中国のテレビ放送が時差なく写る。
中国語なので私には理解できないが、
60年前の出来事、日本の非道ぶりを伝えていることは画像から明らかだ。
さらにチャンネルを変えればアメリカのテレビ局が、
アメリカの視点で太平洋戦争を振り返る番組を報道している。
被害者の側面をクローズアップすることが、
それぞれの国がそれぞれの歴史観で60年前を振り返るときの共通点
といえるかもしれません。
その是非をいうことはできないけれど、
ただ、「歴史観や主張が異なる世界の放送が、
同時に、ごく普通に見ることのできる環境」ということが、
とても奇妙な、そして新鮮な体験であり、
皆さんに伝えたかったことです。
こんな環境で育つシンガポーリアンは
グローバル化の進む世界の中でますます存在価値をあげるのではないか、
日本やアメリカや中国でも同じような環境があれば
お互いの国を理解しやすくなるかもしれない、と思いました。
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建国40周年記念日は、
爆音とともに空軍戦闘機や空中給油機が空を飛び交い、
戦車や、陸海軍の軍隊のパレードも印象的でした。
しかしより印象的だったのは、
実に多くの市民(多様な人種の老若男女)が、
シンボルカラーの赤いTシャツを着て
政府主催の記念式典に参加していたこと。
Tシャツに書いてある共通ロゴは「The Future is Ours to Make」。
この国の将来は明るいと思いました。
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なんだか堅い話題で失礼しました。
最後にお酒のことを紹介します。
シンガポールには、ブルワリーパブや英国式パブなど、
おいしいビールを飲めるところがたくさんあります。
お勧めを書きましょう。アメリカ型ブルワリーパブ、Brewerkz
http://www.brewerkz.com/
美味しい。観光地の川沿いにあるのですぐわかります。
また、市内にたくさんあるアイリッシュパブもお勧め。
ギネススタウトが、シアトルでもお目にかからない
アイルランド式サービングで楽しめます。
(2段階でグラスに注ぐ。まず、グラス半分まで注いで止める。
待つこと1分以上して、いっぱいまで注ぐ。
こうすると最適な窒素ガスの泡ができる。
注ぎ始めから注ぎ終わるまで実に2分くらいかかるので
せっかちな店には不向き)
そのほか、
地理的なせいで豪州ワインのリストが非常に充実していること、
もちろん日本料理店では多様な日本酒が楽しめることなど、
アルコール文化を楽しめる国です。
Cheers!
(text:Gerry Melliwol)
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さて当社の商品ご紹介です。
●▲■ ご紹介アイテムその1:ROOTSディビジョン ●▲■
ビール缶詰機「Beer Radix III」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/B_RADIX.html
6月のFOOMA展示会で展示した、250缶/時のビール缶詰機です。
シリーズIIIに進化し、
より安定したヘッドスペース置換率を実現したほか、
ISOクラス5のクリーンエア装置がオプションになりました。
●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■
窒素ガスブレンダー
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/gas/Gas_Blender.html
ゲリーが本文で触れているギネスビールに関して、
イギリス、アイルランドのパブで
ビール押し出し用に広く使用されている器具です。
●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■
ビール、ワイン、清酒、焼酎の送液ホース
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/hose.html
各種のホースをご指定寸法でお届けできます。
営業担当にご照会ください。
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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html
2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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