●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.77 ●▲■
    発行日:2006年 3月28日(火)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------

●▲■「飲まないお酒」その2
▲■ビールを使う「Slug X」▲■
             (text=Sienna K. Emiri)


ご紹介アイテム●1▲「カップ酒ワールド」のポスター
ご紹介アイテム●2▲「王冠打栓の管理について」
ご紹介アイテム●3▲こんなことも!「冷蔵コンテナ」

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おいしく飲んで、楽しく酔う、これこそお酒。
だが、世の中には飲まないお酒もある。
飲む以外の利用・効用も需要開発のヒントになるのではないか。
「飲まないお酒」の小文、その2。


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「人に飲まれず、ナメクジに飲まれているビール
(または、ナメクジを呑みこんでるビール?)は、
毎晩、世界中で結構な量になるのではないですか?!」

前々回、「飲まないお酒」というタイトルで、
「唐辛子入り泡盛」と「グラッパ・スプレー」を書いたところ、
ミラノ在住のシーナ・エミリからこんな寄稿があったのでご紹介します。

少々食欲をそぐ話題かもしれないけれど、御容赦あれ。

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ナメクジは家庭菜園、ガーデニングの大敵。
夜、家の壁や塀に這いまわっているのも、なんともキモチ悪い。

「Slug X(直訳すれば「ナメクジX」)」という商品名の
ナメクジ駆除器具をご存知ですか?

ガーデニング好きのイギリスでは、大ヒット・ベストセラーだと、
新聞やニューズ雑誌で紹介されているのを何度か見ました。

我が家でも使っているし、ご近所でも結構使っている人が多いようです。
http://www.garlandproducts.com/slugx.htm

Slug Xは30cm x 20cmくらいの緑色のプラスチック製の箱で、
カバーを開けると3つの凹みがあります。
その凹みにビールを入れて、再びカバーを閉じる。
で、芝生の端や、壁・塀の立ち上がりなど、
ナメクジのいそうな所においておく。それだけ。

ビールの匂い(?)にひかれて這いよってきたナメクジは、
ビールの海に落ちて哀れ溺死、という単純メカですが、
このSlug Xは驚異的!に捕獲できます。
パテントと書いてありますが、構造にも工夫があるのでしょう。

多い時は一晩で何十匹も入っていてびっくり。
カタツムリも入っちゃう。

我が家では家庭菜園に使っていますが、
農薬や薬品を使用しないのでとても安心。
(ミラノで日本青葱を育ててます!イタリアン・キュイジーンにピッタ〜シ♪)

畑をやっている人はわかると思うのだけれど、
取り立て野菜は本当においしい。
けれど、収穫した野菜類をいざ台所で洗う時、
小さなナメクジがいてゲンナリすることがある。

ナメクジがいなくなると、野菜は大いに美味しさが増します。

ビールがナメクジを寄せ付けるというのは、
聞いたことがあるような無いような話ですが、本当に不思議。

ビールならなんでも良いかというと、さにあらず。
個人的経験の範囲では、
イタリアビールより英国ビールのほうがたくさん取れる。
英国ビールのほうが、ナメクジを引き寄せる匂いの元が多いのかな?


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さて、
説明書には「飲み残しビールを使え」と書いてあるのですが
実際にはSlug Xのために缶ビールを空けてしまう
人が多いのではないでしょうか?

少なくともうちの場合、ガーデニングの最中に疲れてくると
「Slug Xのビールを入れ替えなくちゃね」と称して
缶ビールをプシュ、と開けてしまう。

Slug Xに入りきらない残りのビールは、当然胃袋に消える。
特に亭主と二人でガーデニングしているときなど、
1本のつもりが調子にのって、つい2本、3本と。

これって、少々問題だなあと思いつつも、
Slug Xはビールの需要拡大に貢献しているように思うのです。

そのうち、うちの亭主は、
「日本酒でSlug Xを試してみようか」
「案外、ワインを入れても何か取れるんじゃないの」と言い出しそう。。。
(実は私も試してみたかったりして。)

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以上、イタリアのシーナの寄稿でした。
お酒の臭い・香りについて、少し付記させてもらいます。


付記1
ワインの香りの研究や、ボルドーでの生活にについて書かれた、
「きいろの香り」(ボルドー大学の富永敬俊教授著)には、
「ソービニオンブラン・ワインがよく出るレストランでは
ネズミがいないのではないだろうか、と思うのです」
という記述がでてきます。

ソービニオンブラン・ワイン特有のカシスの芽の香りは、
「メルカプトペンタノン」という物質によるそうですが、
一方これは、ねずみにストレスを与える物質でもあるそうだからです。


付記2
個人的経験なのですが、
あるワイナリーを訪問し、オーク樽の貯蔵庫に入ったときのこと、
ある樽の周りには小蝿がずいぶん群がっている、
一方、別の樽の周りはほとんど小蝿がいない。

ワインメーカーさんに聞いたら、ブドウの種類が違う、とのことでした。
そのときにはあまり気にしませんでしたが、
ある種のブドウには、小蝿をひきつける香りがあるのでしょうか?
または、単に醗酵過程の違い(炭酸ガスが発生していたか否かとか)
だったのでしょうか?

各種のお酒の臭い・香りは、応用研究の余地があるのでしょう。

近着の「日本醸造協会誌」(第101巻第3号)の
出羽桜酒造さんの記事には、吟醸酒が、
「マックスファクター社の化粧品SK-IIの香り成分の開発に貢献」
という記述もありました。


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さて当社の商品ご紹介です。


●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■ 
「カップ酒ワールド」のポスター
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Cupsakeworld.pdf


当社が、広口キャップを供給させていただいている
カップ酒の実物商品の一例です。

なお、カップ酒充填機械は;
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/monotron33_s2.htm


カップ酒のキャップ、壜、機械のことなら、
きた産業におまかせください!


●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■ 
「王冠打栓の管理について」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/CR27_Capping.pdf


地ビール関係の方から王冠打栓の管理について
時々お問い合わせいただきます。
ご参考にどうぞ。


●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■

こんなこともやっています「冷蔵コンテナ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/reefer.htm

ワイナリーや蔵元で、設置・即利用いただける
冷蔵コンテナです。

営業担当にご照会ください。

         (text:Sienna K. Emiri、追補:喜多常夫)
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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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