●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.92 ●▲■
    発行日:2006年 1月11日(木)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com


------------------< 目 次 >------------------

●▲■「サケ ウォッチング in Paris」
      あるいは、「パリのB級日本レストラン(?)の考察」

ご紹介情報●1▲アーカイブ資料「サケwatching in Paris @2006」
                      (text = Sienna K. Emiri)


 >関西では「えべっさん(十日戎)」。今日11日は「残り福」< 
ご紹介アイテム●2▲「ますます繁盛、4.5リットル壜」
ご紹介アイテム●3▲プレミアム商品に「角720びん」
ご紹介アイテム●4▲「SLIM(スリム)500と、背の高いびん」
ご紹介アイテム●5▲「トリノ(酉乃?)カップ150」


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チャーオ! アンノ・ヌオーヴォ(謹賀新年)!
シーナ・エミリです。

クリスマス&ニューイヤーのプランは、
「寒風と曇天のミラノを脱出、パリで休暇を過ごして、
それから正月に日本に帰ります」
、という話をツネオ(きた産業のボス)にしたのが、チトマズカッタ。
すぐさま、ミッション(特別命令)が届きました。

「パリにおける日本酒の実態を調査せよ。ただし必要経費は自腹で」

ガストロノミー(美食学)の都、パリで、
フランス料理を楽しめないとは、、、トホホ。

でもサケ・エピキュリアン(快楽主義者)の私には、
ジャポネーゼ・イン・パリが楽しみ♪ では、行ってみよ〜!!


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●▲■観察その@
  「B級」と「B+級」の日本食レストランは
  パリジャン・パリジェンヌ達にすごいブーム。
  どこも満員御礼で、行列ができる人気店も。
  若年から中高年まで、パリジャン・パリジェンヌは寿司や焼き鳥を食べま
す。
  しかし問題は、「サケを、飲んで、ない!!じゃないですか!」


日本レストランは、お寿司屋さん、焼き鳥、てんぷら屋さん、鉄板焼き、、、
などに分類することもできますが、
ここはシーナ流で、つぎの3つに分けましょう。


「B級日本レストラン」
・・・たいていの場合、経営者はベトナム人、韓国人、インドネシア人など。
寿司のシャリが炊き立てホカホカご飯だったり、
焼き鳥のタレがタイ風だったりする場合もあるけれど、
とにかく刺身や寿司などの、日本(日本風?)料理が楽しめます。
フランス語メニューの横に日本語も書いてあるけれど、
日本語でオーダーしても通じない。
予算は20〜30ユーロくらい。
サケは、往々にして韓国製や中国製。

「B+(プラス)級日本レストラン」
・・・「B級」よりは、はるかに日本風。
日本語を話す人を一人は置いている場合が多いのですが、
店員のほとんどは甚平などを着たアジア人かフランス人アルバイト。
料理人はたいていアジア人。
日本人経営の場合もあるけれど、元日本人経営いま韓国人経営、とかも多い。
料理は、結構いけますが、店によるばらつきが大ですね。
サケは日本製のほか、カリフォルニア清酒もよくある。
料理と合わせてサケも飲んだ場合の予算は、一人40〜50ユーロ。

「A級日本レストラン」
・・・経営者は日本人。店員も日本人が多く、キモノを着た女性が何人かいる。
料理人、特にすし職人は日本人。
料理は本格的でおいしいし、
サケも日本製で、大手ブランドか、こだわりの地酒ものの場合も多い。
日本人客が多いので、最近は焼酎や泡盛も置く店が多い。
問題は価格。
おサケを何種類か楽しみつつ、刺身や寿司をとって、豆腐料理もほしいな、
とやっていると、すぐ一人100ユーロ(=いまや15,000円以上)に届いてしま
う。

久しぶりのパリで、日本レストラン探訪(?)をして驚きました。

日本食ブームとは聞いていましたが、この数年の間に「B級」が随分増えまし
た。
確かここ、ベトナミンだったジャン、と思うところがジャポネーズに模様替え。
「B級」が日本食ブームを支えている感じです。

「B級」に押されて、さては「B+級」は苦しいのではと疑ったのですが、
冒頭記したとおり、「B級」も「B+級」もみんなまとめて、
日本食レストランは大繁盛。

夜8時頃の時分どきになると、
平日でもほとんどの店がパリジャン・パリジェンヌ達で満員でした。
おでんがある、オペラ近くの虎屋さんなどは、いつも行列。
(パリは寿司、焼き鳥が多いけれど、おでんは少ないのです。
なぜかロンドンにはおでん屋さんが多いのですが。)

しかし!色々な店を観察してわかった大問題は、
「日本食は食べていても、サケを飲んでいない!」こと。

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●▲■観察そのA
  サンジェルマン近くの「B+級」日本食レストランに入ってみました。
  ビールはライセンス生産のキリン、お酒は1種でカリフォルニア大関。
  どちらもミラノの日本レストランよりおいしい。
  ただ、パリジャン・パリジェンヌは、
  サケならぬ白ワインなどを飲んでます、嗚呼。


サンプルその1は、典型的な「B+級」。
カウンター席に座って、熱燗を楽しみました。

お隣は一人で食べにやってきた中年パリジャン(男性)で、
味噌スープを飲んだり、焼き鳥や刺身を食べたり。
でも悲しいかな、飲み物は白ワインのハーフボトル。

満員の店内を見渡すと、フランス人アベックがほとんどで、
みなさんサケではなく、ワインかビールを飲んでいる。

一人で黙々と日本食を食べていたパリジェンヌ(女性)は、
アルコール抜き。
ミネラルウォーターと最後はアガリ(熱いお茶)でした。


なぜゆえ、パリジャン・パリジェンヌはサケを飲まないのでしょうか!?


「飲まぬなら、飲むまで待とう、パリジェンヌ」(家康戦略)
がいいのかしら、それとも
「飲まぬなら、飲ませてみよう、パリジェンヌ」(秀吉戦略)
がベターなのか? はてさて??

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●▲■観察そのB
  一方「A級」は、やはり日本人の利用が多いようですね。
  オペラ界隈で老舗のA級日本食レストランのお酒メニューを観察。
    土佐鶴一合・・・10ユーロ(約1,500円)
    真澄一升びん・・・105ユーロ(約16,000円)
    ふなぐち菊水200ml・・・24ユーロ(約3,600円)
    キリン・アサヒ(500mlびん)・・・7.5ユーロ(約1,100円)
    白波・いいちこ(グラス)・・・5.5ユーロ(約800円)
    泡盛くらのボトル・・・65ユーロ(約10,000円)
    サントリー響17年(グラス)・・・15ユーロ(約2,300円)
  A級ジャパニーズは、世界中どこでもまあこんなものです。
  高いけれど、最近はチップがなくなった分、節約できます。


サンプルその2は「A級」です。
さすがに、ちゃんとした料理が出てきます。

「B級」や「B+級」ほどの満員ではないけれど、
「A級」日本レストランも良くお客様が入っていて、驚きました。

「A級」は日本人の利用が多い、と書きましたが、
店内を見渡すとフランス人カップルもいます。
「B+級」では満足できないフランス人が、
ステップアップしてやってくるのでしょう。

そんな人たちは、サケを飲んでいる。
ただし、二人で一合か、せいぜい二合。
サケ需要喚起への貢献度合いは、少ないように思いました。


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●▲■観察そのC
  知る人ぞ知る、パリはラーメンが美味しい!
  ルーブル近くの人気ラーメン店でサケ観察。
  メニューにあるのはカップ酒で、
  飲んでいたのは日本人男性(とイタリア人の私)だけ。
  北海道の男山で、日本仕様に追加ラベルでフランス語表示をしていました。


サンプルその3は、サッポロラーメン。

日本レストランを「B級」、「B+級」、「A級」と分けましたが、
実はその分類に入らないものもあります。

たとえば、
なんとも胡散臭い「C級」の日本レストラン、
A級並みのサケと料理をB+級価格で出しているお店、
レストランNobuみたいなヌーベルジャポネーズ、
ベニハナみたいな曲技的エンターテイメント鉄板焼き、
フードコートに増えつつあるファースト日本キュイジーヌ、、、
それに、ラーメン屋さん。

日本のカップ酒ブームと関係あるのかどうか知りませんが、
パリのラーメン屋さんでもサケが飲めるのは、
まことにうれしい限りでした。

でも、飲んでいる人は少なかったのが、残念 (-_-;)

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●▲■おまけ観察、そのD
  パリからはエールフランスで日本に移動。
  機内のサケは新潟の真野鶴一合びん。
  美味!おかわりしまた。
  因みにキャップにはKKマーク、良かったデス (^_-)


以上の観察結果をまとめた写真資料をアーカイブにアップしてもらいました。

●▲■ ご紹介情報その1:アーカイブ資料 ●▲■
「サケwatching in Paris @2006」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Sake_Paris.pdf


今回はサンプリングできませんでしたが、
実は、パリでは、
高級フレンチやワインバーで吟醸酒や貯蔵酒が増えているそうです。

しかし、「日本レストランの日本酒」というカテゴリーでは
やや苦戦、の感じでした。

ニューヨークやロサンジェルスでは日本食の普及とともに、
サケの需要が着実に増えていると聞きますが、
同じ日本食ブームでありながら、パリでは、
なぜかサケの需要には結びついていないようですね、
というのが今回の結論でした。

                      (text:Sienna K. Emiri)

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さて、当社の情報や商品の紹介です。
今回は、K2ガラスびん各種のご紹介。


関西では「えべっさん(十日戎)」。今日11日は「残り福」です!
縁起かついで、「商売ますます繁盛」からご紹介。

●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■
「ますます繁盛、4.5リットル壜」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/4.5L_bin.htm

縁起を担ぐ商売人の方への定番です。
開店祝い、新築祝いなどに最適。

●▲■ ご紹介アイテムその3:K2ディビジョン ●▲■
プレミアム商品に「角720びん」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/kaku720.htm

一升びん口と同じ、冠頭と替栓を採用した4合びん。
プレミアム商品にお勧めです。

●▲■ ご紹介アイテムその4:K2ディビジョン ●▲■
「SLIM(スリム)500と、背の高いびん」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/slim500.html

高さが35cmの背の高い500mlびん。
ワインだけでなく、清酒や焼酎、泡盛にもどうぞ。
資料に写っている各種の参考びん(輸入壜)も、供給可能です。

●▲■ ご紹介アイテムその5:K2ディビジョン ●▲■
「トリノ(酉乃?)カップ150」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Torinocup.htm

150mlのカップびん。全高は200mlカップ壜と同じです。
少量でいいお酒を、というマーケットに!

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http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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