●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.97 ●▲■
発行日:2007年 4月9日(月)
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com
------------------< 目 次 >------------------
●▲■「NYのジャパニーズ・レストラン・ウィーク」
●▲■「サケ ウォッチング in London」
●▲ロンドンの日本レストランを5つのカテゴリーに分ける
●▲カテゴリー別、「5段階のサケ消費度」 ★〜★★★★★?
(text:Gerry Melliwol)
ご紹介情報●1▲<アーカイブ資料>「サケ ウォッチング in London」
ご紹介情報●2▲人気の「スリム375」と「スリム500」にPPキャップ口
ご紹介情報●3▲ロンドン、ニューヨークに?!「ドレス2 180」
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(今回は、米国WA州シアトル在住のゲリー・メリウォルの寄稿です。)
「NYのジャパニーズ・レストラン・ウィークにいってきた、堪能したよ」
親しくしているご夫婦が、そういって帰ってきました。
先月の3月4日から3月10日まで、
ニューヨークの著名な日本レストラン40店ほどが参加して行われた、
第1回「Japanese Restaurant Week」は、結構話題になりました。
英語ですが、公式サイトとJetroのサイトを紹介しておきます。
http://www.jprw.net/
http://www.jetro.org/content/414
「MeguとNobをはしごしてヌーベル・ジャパニーズを堪能し、
Sushi Zenでアート・スシを食べた。
ギンジョー・サケも、品揃えがぜんぜん違うねえ、10種類は飲んだかなあ。
散財した、でもまた行きたいねー」
と、タップリ自慢話を聞かされました。
ちなみに、メグ、ノブ、ゼンは、有名な日本レストランで、
ギンジョーを何種か楽しむと、一人150〜200ドルにはなる高級店。
どの店も大繁盛だった、とのことでした。
本当にジャパニーズ・フードは、いま「キテ」います。
こっちも負けてないぞと、
先月、ロンドンでジャパニーズ・フードとサケを堪能してきました。
仕事で1週間足らずの滞在でしたが、
夜な夜なロンドンの日本レストランをはしごして、
最新のロンドン・サケ事情を観察してきました。
題して、「サケ ウォッチング in London」。
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まずはその盛況ぶりに驚く。
NYの日本レストランも盛況だそうだし、
シーナ・エミリも先日のメルマガで、
「パリの日本レストランはどこも大流行り」と書いていましたが、
ロンドンの日本レストランも驚きの大繁盛。
前回ロンドンに来たのは1年半ほど前、その前は3年ほど前でしたが、
「ジャパニーズ・フード流行度」は加速度的に増す感じ。
ハロッズ本館(日本で言えば日本橋の三越)の「寿司カウンター」は、
昼間からロンドンっ子や親子ずれで大繁盛だし、
ハービーニコルズ(日本で言えば銀座の松屋)の
レストラン階には回転寿司ができていて、夕方から夜は満員御礼。
街中にも実に沢山の日本レストランがあるのですが、
中級以上のお店は、たいてい満員、
予約しないと席が確保できないような状態。
シアトルより明らかに繁盛していると思いましたね。
オートモーティブ・カルチャーのアメリカと違って、
ロンドンは地下鉄でどのレストランにもアクセスできる、
飲酒運転せずに十分サケが楽しめるのもアリガタイ。
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エミリは、パリの日本レストランを、
「A級」「B+(プラス)級」「B級」の3ランクに分けていましたが、
私は、慎重なる観察の結果(または、連夜のはしご酒の結果?)、
ロンドンの日本レストランを次の5つのカテゴリーに分けることにします。
カテゴリー1:「A級日本レストラン」
・・・・・老舗。ロンドンの日本レストラン総軒数の5%程度。
日本でも高級で通じるだろう、日本的味わい。
内装や店員さんも、日本流。
客の90%は日本人、または日本人に連れられたガイジン・ビジネスマン。
いい酒をのむと1人100ポンド(2万数千円)コース。
カテゴリー2:「ヌーベル日本料理系」
・・・・・感覚的にはロンドンの日本レストランの10%程度。
古くはBenihana、最近ではNobやMeguに代表される、
日本料理を基本としながら、
モダンさやオリジナリティーを盛り込んだ料理やサービスがウリ。
客層は日本人とイギリス人が半々。
価格の高い店もあるが、ロンドンは、
アフォーダブルな価格の店(サケをのんで1人50−70ポンド)が多いよう。
カテゴリー3:「日本人向け、または居酒屋風」
・・・・・全体の25%程度。
日本人向け前提の店舗。「サケ好き系」の店もある。
客はほとんど日本人で、ロンドンっ子が入ってくると困ったりする。
なにしろ往々にして、ロンドンにありながら店員さんが英語を話さない。
料理は寿司、おでん、豆腐料理など。
仕上げにはうどんやお茶漬けもあり、マンマ居酒屋の店も。
日本人ビジネスマン向けに、二階に麻雀ルームやカラオケがあったりもする。
カテゴリー4:「イギリス人向け日本レストラン、回転すしを含む」
・・・・・いまやこれが多数派。全体の40%程度か。
回転スシも客のほとんどはイギリス人であり、このカテゴリー。
料理人の1人か2人は日本人だが、ほかの店員はイギリス人が多い。
客はたいていイギリス人で、子供連れも多い。
メニューは英語しかない場合がほとんど。
食べ方にもよるが、1人20−30ポンド。
カテゴリー5:「B級、または日本的ではない日本料理店」
・・・・・全体の20%程度。
経営者は中国人、ベトナム人、韓国人などが多い。
料理人には何故かアラブ系が目立つ。
日本料理のメニューではあるが、なんだかちょっと違うなあ。
価格は安い。予算は1人15〜20ポンド。
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Kita-sanからのリクエストは、
「できるだけ詳細に、サケの消費形態と値段を取材せよ」です。
今回は5つのランクすべてをサンプリングして、
そのサケ実態をご紹介しましょう。
●▲■観察その@ 「A級日本レストラン」
代表サンプルとして、高級地域のメイフェアにある、
有名老舗に入ってみました。そのサケ・メニューを紹介します。
香住鶴大吟醸 720ml 88ポンド(1ポンド230円として、約20,000円!)
久保田千寿(本醸造) 720ml 48ポンド(約11,000円)
八海山(純米吟醸) 720ml 68ポンド(約16,000円)
菊水無冠帝(吟醸) 720ml 50ポンド(約11,500円)
南部美人(特別純米酒) 720ml 48ポンド(約11,000円)
土佐鶴(吟醸) 500ml 33ポンド(約7,500円)
ショーチューでは、
伊佐錦(芋焼酎) 720ml 50ポンド(約11,500円)、グラス3.5ポンド(約800
円)
さつま司(芋焼酎) 720ml 50ポンド(約11,500円)、グラス3.5ポンド(約
800
円)
ためしに飲んだサケは、「日本名門酒会規格」のラベル付きでした。
「麹米、掛米とも山田錦で精米歩合は50%」などと詳しく書いてある。
製造日付からわずか3ヶ月だったし、
商品ローテーションもうまくいっている感じ。
周りを見渡すと、サケを飲んでいる人は多い。
が、飲む量は、それほどでもない感じでした。
「A級日本レストラン」の
サケ消費度を5段階評価で見ると:★★☆☆☆
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●▲■観察そのA 「ヌーベル日本料理系」
オックスフォードの北にある「ヌーベル日本料理系」のお店に入る。
ソーホーの本店が繁盛していて、ここが二店舗目、とのこと。
前出の「A級」と同じ銘柄をひろってみると次のよう。
久保田千寿(本醸造) 720ml 29ポンド(約6,700円)、200ml 8.5ポンド(約
2,000円)
菊水無冠帝(吟醸) 720ml 24ポンド(約5,500円)、200ml 7ポンド(約
1,600
円)
南部美人(特別純米酒) 720ml 30ポンド(約7,000円)、200ml 8.9ポンド
(約2,
000円)
ほぼ半額。
これならいろいろ試してみたい、というレベル。
アメリカの清酒(メニューに明記してある)もあって、価格はこんな具合。
大関(USA) 720ml 13ポンド(約3,000円)、200ml 3.9ポンド(約900円)
なお、ヌーベル系だけあって、
ちょっとマニアックなサケのグラス売りというのもあって、
これを飲んでいる人も多かった。
東一雫搾り大吟醸 75ml 8ポンド(約1,800円)
東洋美人 山廃 純米大吟醸 75ml 5ポンド(約1,200円)
磯自慢 純米大吟醸 75ml 5.5ポンド(約1,300円)
松の司 大吟醸 75ml 5ポンド(約1,200円)
ショーチュー・メニューはこんな具合。
一刻者(芋焼酎) 720ml 49ポンド(約11,000円)、60ml 4.2ポンド(約1,000
円)
さつま司(芋焼酎) 720ml 45ポンド(約10,500円)、60ml 3.9ポンド(約900
円)
神の河(麦焼酎) 720ml 30ポンド(約7,000円)、60ml 2.7ポンド(約600
円)
いいちこ(麦焼酎) 900ml 37ポンド(約8,500円)、60ml 2.6ポンド(約600
円)
客層は半分日本人、半分イギリス人だが、
結構皆さんサケ・ショーチューを飲んでましたね。
家族連れのイギリス人のお父さんが、
焼酎のお湯割を飲んでいたのが印象に残りました。
「ヌーベル日本料理系」の
サケ消費度を5段階評価で見ると:★★★☆☆
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●▲■観察そのB 「日本人向け、または居酒屋風」
ピカデリー界隈で、「日本人向け、または居酒屋風」、
それも「サケ好き系」のお店に入る。
サケ・ショーチューはそれぞれ20種くらいあって驚く。
いくつかピックアップすると次の通り。
吉乃川(純米) 1.8リットル 54ポンド(約12,000円)、100ml 4.2ポンド(約
1,000
円)
真澄(純米) 1.8リットル 74ポンド(約17,000円)、100ml 5.5ポンド(約
1,300
円)
剣菱(本醸造) 1.8リットル 65ポンド(約15,000円)、100ml 4.8ポンド(約
1,100
円)
天狗舞(山廃純米) 1.8リットル 65ポンド(約15,000円)、100ml 4.8ポンド
(約
1,100円)
久保田千寿(本醸造) 720ml 31ポンド(約7,100円)、100ml 5.5ポンド(約
1,300円)
南部美人(特別純米) 720ml 31ポンド(約7,100円)、100ml 5.5ポンド(約
1,300円)
八海山(本醸造) 720ml 31ポンド(約7,100円)、100ml 5.5ポンド(約
1,300
円)
霧島(芋焼酎) 900ml 38ポンド(約8,700円)、50ml 3.5ポンド(約800円)
雲海(そば焼酎) 900ml 38ポンド(約8,700円)、50ml 3.5ポンド(約800
円)
いいちこ(麦焼酎) 720ml 38ポンド(約8,700円)、50ml 3.5ポンド(約800
円)
神の河(麦焼酎) 720ml 38ポンド(約8,700円)、50ml 3.5ポンド(約800
円)
この店は、お客はほとんど日本人。
皆さん、大いにサケ・ショーチューを飲んでいる。
5段階評価で見たサケ消費度は:★★★★☆
「久保田千寿」は、いままですべてに登場していますが、
クオリティー・サケの定番になっているよう。
「Senju」という名前が覚えやすいのも人気要因のひとつかも。
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次に「日本人向け、または居酒屋風」のサンプルをもうひとつご紹介。
トッテナムコートロードの近くの「居酒屋風」のお店。
白鹿(生吟醸) 500ml 15ポンド(約3,500円)
菊正宗(吟醸純米) 720ml 32ポンド(約7,400円)
美少年 1.8リットル 40ポンド(約9,200円)、180ml 3ポンド(約700円)
さつま白波(芋焼酎) 700ml 39ポンド(約9,000円)、グラス 3.9ポンド(約
900
円)
雲海(そば焼酎) 900ml 39ポンド(約9,000円)、グラス 3.9ポンド(約900
円)
いいちこ(麦焼酎) 900ml 49ポンド(約11,300円)、グラス 4.2ポンド(約
1,000
円)
バリエーションは多くはないが居心地のいいお店。
酒肴がおいしくて、サケもショーチューも美味かった。
ただし周りを見ると、キリンビールやサッポロビールを飲む人が多くて、
サケ・ショーチューの消費量はソコソコ。
5段階評価で見たサケ消費度は:★★+☆☆☆
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●▲■観察そのC 「イギリス人向け日本レストラン」
ソーホー近くの日本レストラン。大繁盛で平日昼間でも満員。
大関のものも 180ml 4.8ポンド(約1,100円)
大関辛丹波 300ml 12ポンド(約2,800円)
大吟醸(銘柄不記載) 300ml 22ポンド(約5,000円)
熱燗(銘柄不記載) 小3ポンド(約700円)、大6ポンド(約1,400円)
このサンプルは普通のレストランですが、
回転スシのサケ・メニューもこんな感じ。
サケの価格はリーズナブルだが、残念なことに、
客(ほとんどイギリス人)のなかで、
サケを飲んでいる人は多くない。
5段階評価で見たサケ消費度は:★☆☆☆☆
日本ブランドのビール(ライセンス生産のヨーロッパ製)
または、グラスワインが良く飲まれていた。
なお、メニューにある梅酒は結構人気でした。
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●▲■観察そのD 「B級、または日本的ではない日本料理店」
メニューの記載は割愛しますが、
5段階評価で見たサケ消費度は:★☆☆☆☆
サケを飲む人は少数派。
置いているサケも、ジャパニーズサケでなく、
コレアン・サケであったりUS・サケであったりする場合が多い。
料理の味はというと、、、B級にはB級のよさ。
案外、ジャパニーズ・フード・ブームの、
下支えをしているのではないでしょうか。
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以上のような状況をビジュアルにまとめた写真資料を
アーカイブにアップしてもらいました。
●▲■ ご紹介情報その1:アーカイブ資料 ●▲■
「サケ ウォッチング in London @2007」
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Sake_London.pdf
本文で紹介した5つのカテゴリーのサケ・メニューが入っています。
拡大すると価格が読めるような画質にしていますので、
ご興味のある人は詳しく見てください。
そのほか、ロンドンでサケを小売しているお店情報や、
JAL機内のサケ情報、そして3ページ目には、
付録の「ロンドン・ジャパニーズ・フード観察編」も入っています。
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なお、
日本食キャンペーンはNYよりロンドンが先輩格。
年一回、Eat-Japanというイベントがあり、下記に詳しい。
英語のサイトですが、
Miso(みそ)、Seaweed(わかめ、海草)、Tofu(豆腐)、
Renkon(れんこん)、Shiitake(椎茸)、Teriyaki(照り焼き)、
などの単語がちりばめられていて面白いと思います。
毎年選ばれる「スシ職人アワード」も載っています。
2006年金メダルは東京マンダリンホテルのJeff Ramseyさん(アメリカ人)の、
Electric Eel(電気うなぎ!)のスシだったそう。
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今回のロンドン・ウォッチングの感想:
ヘルシー日本食ブームを、
ヘルシー・サケ・ブームに結び付けることができれば、
サケは飛躍的にブレークすると思いました!
KAMPAI ! (text:Gerry Melliwol)
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さて、きた産業の商品の紹介です。
●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■
人気の「スリム375、PPキャップ口もあり」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM375_ed06.pdf
スリムシリーズの「スリム500、これもPPキャップ口あり」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM500_ed03.pdf
スリム375とスリム500のびんは、
清酒、焼酎、ワインなど幅広く活用できるびん形です。
新しく30ミリスタンダードのPPキャップ口を追加していますので、
既存のキャッパーでお使いいただくことも可能です。
●▲■ ご紹介アイテムその3:K2ディビジョン ●▲■
クネクネの「ドレスII 180」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/dress2.htm
ほかにないユニークな形。
ロンドンやニューヨークのヌーベルジャパニーズで
サケのパッケージとして出たら絶対人気だと思います!
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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」
http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html
2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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